<話題の焦点>=東日本大震災から6年、防災対策備蓄商品を再点検

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/02/28 12:00
 今年も間もなく3月11日を迎える。東日本大震災から6年を迎えるのを機会に、地震や台風などの自然災害に備える防災に目が向けられている。各家庭や職場でも、常日頃から備蓄している防災関連商品の点検や買い替え、買い足しなどの意識が高まることで、新規の需要も想定される。

 地震などで被災した場合に欠くことのできない非常食として、簡便性が高く、長期保存が可能な缶詰がある。家庭用ツナ缶が主力のはごろもフーズ<2831.T>をはじめ、マルハニチロ<1333.T>、日本水産<1332.T>などが高いシェアを占めている。さらに、5年間常温保存が可能で、お湯か水を注ぐだけでご飯やお粥が出来上がるアルファ米トップメーカーの尾西食品は、亀田製菓<2220.T>の100%子会社。さらに、包装米飯ではサトウ食品工業<2923.T>や、東洋水産<2875.T>に実績がある。

 一方、フリーズドライブロックタイプのみそ汁で圧倒的ナンバーワンシェアを占め、各種スープや丼物でも実績のある天野実業(本社・広島県福山市)の商品は、アサヒグループホールディングス<2502.T>傘下のアサヒグループ食品が販売を担当している。また、お菓子でありながら手軽にカロリー補給ができ、賞味期限5年間の長期保存が可能なのが、井村屋グループ<2209.T>の「えいようかん」だ。江崎グリコ<2206.T>のクリームサンドビスケット「ビスコ保存缶」も賞味期限は5年。大塚ホールディングス<4578.T>は、災害用非常食として3年の賞味期限を持つ「カロリーメイトロングライフ」を品揃えし、企業・自治体の備蓄用に販売している。

 さらに、通常から少なくとも1週間分程度は備蓄しておきたいのがミネラルウォーターだ。関連企業としては「六甲のおいしい水」のアサヒグループホールディングス、「サントリー天然水」、「ペリエ」のサントリー食品インターナショナル<2587.T>、「ボルヴィック」を販売するキリンホールディングス<2503.T>、「エビアン」を扱う伊藤園<2593.T>、富士山天然水を製造販売する専業のプレミアムウォーターホールディングス<2588.T>などがある。

 このほか、家庭用消火器メーカーではモリタホールディングス<6455.T>丸山製作所<6316.T>日本ドライケミカル<1909.T>が知られている。太陽光での充電も可能なソーラーパネルを搭載した手回し充電多機能ラジオのソニー<6758.T>、カセットコンロやカセットガスアウトドアヒーターの岩谷産業<8088.T>。緊急キット・備蓄セットなどの詰め合わせをはじめ、圧縮下着セット、ブランケット、非常用品セットを個人向けに販売しているALSOK<2331.T>にも注目。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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