押し目買いの好機
大引け後に今期の業績予想を発表したが、前期と比べて赤字幅が拡大したため、投資家の失望売りを誘っている。ただ、この業績予想には、国内製薬会社を結んだ緑内障治療剤「H-1129」に関する契約分が一切含まれていない。これは前回、「最大で73億円の収入がある」と発表したものであり、それが一切織り込まれていないのだ。当然、この治療剤について国内製薬会社が「評価」することから、DWTIが自発的に収益計上するのは、ある意味「あつかましい」。そういった事情もあり、業績予想、中計に含まれていないのだ。だから、この発表をまともに受けて、悲観するのはまったくのナンセンス。足元、若干赤字幅が拡大するのは、前向きな投資・費用が増えたためと解釈したい。同社は「眼科のスペシャリスト」に向けて着実に歩みを進めており、下落する局面があれば「絶好の押し目買いポイント」と認識したい。予想期間は「1日」だが、気持ちは「中長期」である。