今年の急落時と状況が重なる 大幅な反発を想定も自律反発の範囲

著者:市原義明
投稿:2016/11/09 18:50

◆戻り売りでいったんは様子見か?

10日(木)の日経平均は、急落後の大幅反発を想定します。

9日(水)の日経平均は、予想外のトランプ候補勝利の流れで急落しました。日経平均の下げ幅が1000円を超える場面もありました。

大波乱の結果ですが、今年2回の急落と状況がそっくりのため、明日は大幅な反発を想定します。ただし、大幅な反発になったとしても、自律反発の範囲と考えています。


◆今年2回の急落時のデータ

2月12日 前日比-760円 売買代金4兆1833億円

6月24日 前日比-1260円 売買代金3兆3383億円

11月9日 前日比-919円 売買代金3兆9242億円


2月と6月に急落したときと同じように、売買代金の大幅な増加と日経平均が急落が重なっていますから、今日は同じレベルの急落と考えられます。

2月12日は翌日に1000円以上の急反発、6月24日の翌日は+357円の反発でしたから、いったん大幅な反発があるのではないかと思われます。

今日のローソク足は高値17281円、安値16111円、値幅は1170円でした。1/3戻しだと390円、1/2戻しだと585円ですから、4~500円の大幅上昇でも急落の自律反発と考えられます。

また、5日線は16928円で明日は切り下がりますが、16700円程度まで戻っても5日線までの自律反発と考えられます。

一方、本日の急落で25日線と5日線がデッドクロスし、明日には75日線と5日線もデッドクロスする可能性があります。上昇トレンドの傾向は大きく変化しましたので、注意が必要だと思われます。

トランプ候補の勝利は世界中のマーケットが予想していなかったでしょうから、目先的に大幅反発してもその後の流れがどうなるかは予想がつきません。あくまでも自律反発で考えた方が無難だと思います。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想