【井川純一の今夜も兜町で一杯】人生の晩秋、燃えて参りましょう!

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/11/07 16:56
 今日11月7日(月)の日経平均株価は、271円85銭高の1万7177円21銭と急反発。トランプリスク後退、急速な円安で買われている。驚いたのは、金曜日(4日)の当欄で触れた新明和工業<7224.T>。同社については「救難飛行艇US-2を製造しており、インドは有力な購入先」と書いたが、6日付の日本経済新聞で「インド国防省が新明和の生産する救難飛行艇『US2』12機を購入する方針を固めたことが5日、明らかになった」と報じられ急伸。まあ、まったくもって偶然とは恐ろしいもんです。

 ところで土曜日、僕より少々先輩2人の還暦祝いに行ってきた。会場は品川のホテル、まぁ立派なところで、主賓の2人を含め、居酒屋を根城にしてきた僕らには、どうも似つかわしくない。会費もなかなかのもので、女房にぶーぶー言うと、「もういい加減、良い年なんだから、そのくらいの場所も、会費もおかしくない。あんたが、ケチなだけ」と、たしなめられた。かといって、会費を出してくれるわけでもなく、まったくもって理不尽な言い分だ。

 主賓の一人は、以前大手広告代理店に勤務していて、自身もテレビコマーシャルに出演したこともある自称敏腕プロデューサー。もう一人は、兜町の先輩である。ひょんなことから30年以上前に、共通の友人を通して知り合い、ここまで付き合ってきた。まったく、そろいもそろって、ろくでもない連中で、よく悪さもしてきた。

 還暦祝いには、かつてうら若き乙女だった証券レディも来ていた。いまでは大手の債券部に勤務し、結構偉くなっている。たまに杯を交わすのだが、やっぱり、そこは僕らと違いお金持ち。貧乏オヤジの僕らに比べると、見るからに裕福そうだ。

 そういえば、若い頃は血気旺盛(少々意味が違うが)で、証券会社や投信会社に毎日電話で取材するなか、担当の女性を合コンやデートに誘ったりしたものだ。「まさかぁ」と思われるだろうが、これが結構オッケーが出て、幾度か飲みに行った。世はバブル経済、なんだか浮かれた時代だったのかもしれない。今ならば、仕事相手を会社の電話でナンパしているのがばれたら、めちゃくちゃ叱られそうだ。

 昔としても褒められたことではなかったのだろうが、「きょう△○投信の女の子たちと合コンしてきま~す」と上司に伝えると、「あんまり悪さするなよ」くらいの感じだった。ちなみに、名誉のために言っておくが、前述の彼女は友人の友達で、そんなナンパに引っかかるような女性ではない。まったく、昔から真面目一筋なんだよねぇ。

 知り合って30年以上になる仲間たちである、当然のごとく老けた。白髪もしわも、かっこよく言えば人生の年輪、そろそろ第一線を引く時期が近づいている。「でも、人生の晩秋は、紅葉みたいに真っ赤に燃えようぜ」と、還暦祝いに参加したフリーライター氏。照れくさいが、なかなか良いこと言うねぇ。
《KC》

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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