目先の天井打ちで、これから株価は下がるの?【2016/11/07-11/11】

著者:横山利香
投稿:2016/11/06 12:00

イベント通過後にトレンドフォローで

日経平均株価は11月1日に、1万7,473円まで上昇し、1万7,442円で取引を終えました。前回「想定レンジ程度の値動きでしかなく力強さに欠け、エリオット波動では最終局面に近付いてきている可能性もある」と解説しました。株価は目標とした上方の窓を埋めることなく反転し、1万7,000円を割り込みました。米国の大統領選で不意を突かれて大幅な下落となりましたが、株価チャートを見る限りでは、想定レンジ内の動きに終始した一週間でした。

米国の大統領選挙への思惑が絡み、ドル円相場は一転ドル売りが進み、米国の株式市場はリスク回避の動きから下落が続いています。引き続き大統領選挙待ちの流れが継続しています。

気になるのは、日経平均株価の今後の動きです。

株価チャートを見る限りでは、短期的な天井を打った可能性があります。エリオット波動を見る限りでは、下落波動に移行した可能性もあります。その場合、短期的には戻りを試す局面があるかもしれませんが、底打ちに向かって株価が動くことも想定しておかなければなりません。短期的なレンジの上値は1万7,150円、下値は1万6,550円、それぞれプラスマイナス150円とします。

ところで、、、
この期に及んで、米国の大統領選挙の行方は不透明な状況です。大統領選挙の動向を見守りたいと、リスクを回避したいと考える売りが大きく、株価が下落基調となるこの一週間、日銀がETF買入を行ってもこの状況です。無駄にリスクをとる必要はないと考えられますから、イベント通過後に、トレンドフォロー戦略でポジションの構築を図ってもよいのではないでしょうか。
横山利香
認定テクニカルアナリスト(CFTe)
配信元: 達人の予想