【買い】N・フィールド (6077):高い専門性で参入障壁高く、成長が続く見通し=GLA 小池麻千子

投稿:2016/10/31 18:36

【買い】N・フィールド (6077):高い専門性で参入障壁高く、成長が続く見通し

精神疾患(統合失調症、うつ病、知的障害、依存症等)に特化した訪問看護サービスを提供する企業として唯一、全国展開している企業です。
高い専門性が求められる領域で事業を展開する点で、参入障壁が高く、独自性を持っている企業です。比較する企業は、しいて言えば訪問介護やデイサービスを展開している企業になりますが、真の意味で競合はないと言えるでしょう。

足元の業績は好調で、利用者数の増加と拠点数の拡大とともに高い成長をしており、5年平均の売上高成長率は48.1%と高水準です。
ヘルスケアサービス業界の平均5年間成長率は15%なので、業界を大きく上回っている高成長企業です。

利用者数が増えると利益率が拡大していくビジネスモデルなので、看護師の確保が上手く行けば拠点数は順調に拡大し、それに伴って利益の拡大が期待できる事業構造です。
2016年12月期の計画では60拠点を新規開設し、46都道府県で展開するとしています。10月までに49拠点が開設され、拠点数は148拠点となりました。進捗は順調な模様。

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医療・介護費を含めた保険医療支出は2014年度に55兆3511億円となりGDPの11.4%を占めるまで膨らんでおり、財政を圧迫する医療費の抑制が急がれています。

医療費の内一般診療医療費は、入院費と外来通院費がありますが、その内入院費は2000年度の11兆3000億円から2009年度には13兆4000億円にまで増大しました。このような状況を受け、厚生労働省は、入院費を抑制するため在宅医療を推進しており、訪問介護や訪問看護の整備が急務となっています。

精神疾患による精神科受療数は1999年の204万人からおよそ10年で約100万人増加し、2011年には320万人を突破しました(厚生労働省統計)。
精神医療は「入院医療中心から地域生活中心へ」という精神保健福祉施策を推進しており、高い専門性を持つ同社の訪問介護サービスはより引き合いが強くなりそうです。

なお、同社は11月4日に決算発表を予定しています。
小池麻千子
グローバルリンクアドバイザーズ 株式アナリスト
配信元: 達人の予想

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