レンジ上抜けで、株価はどこまで上がる?【2016/10/24-10/28】

著者:横山利香
投稿:2016/10/24 08:38

勢いにかけるレンジブレイク!?

日経平均株価は10月21日に、1万7,288円まで上昇しました。前回「間もなく三角保ち合いを上下どちらかに抜けるため、今後は新トレンドでの動きになる可能性が高い」と解説しました。株価はもみ合いレンジの上限で抵抗線に跳ね返されてる流れが続いていましたが、10月20日に上値抵抗線をようやく上に抜けました。ただし、値動きとしては、想定レンジに近い値でのトレンドブレイクにとどまった一週間でした。

NYダウは高値圏での値動きではありますが、じりじりと上値を切り下げています。また、ドル円相場は1米ドル104円前後で推移し、小動きの展開。確実性が高まってきているとは言え、大統領選挙待ちという所でしょうか。

気になるのは、日経平均株価の今後の動きです。

株価チャートを見る限りでは、株価はもみ合いレンジの上限を上に抜けてきたことで、目先は上昇トレンドに転換しています。しかし、想定レンジ程度の値動きであり、力強さに欠ける動きのレンジブレイクであった点は気掛かりです。短期的なレンジの上値は1万7,500円、下値は1万7,000円、それぞれプラスマイナス150円とします。

株価が買われすぎになれば、天井を打つ可能性も、これまでの戻り売りも出てくる可能性もあります。レンジブレイクではありますが、その高値は2016年の高値程度の上昇にとどまる可能性も想定しておいて損はないでしょう。
横山利香
認定テクニカルアナリスト(CFTe)
配信元: 達人の予想