大幅上昇の反動安 大陽線のはらみ足を想定

著者:市原義明
投稿:2016/09/21 19:55

◆大幅上昇の反動安も、5日線は上向きに転換

23日の日経平均は、大幅上昇の反動安を想定します。

21日の日経平均は+315円の大幅上昇でした。日銀政策決定会合後に乱高下する傾向から続落を想定しましたが、慎重に見すぎてしまいました。

大幅上昇の原動力はメガバンクを中心にした銀行株で、日経平均以上に時価総額の大きな銘柄の影響が大きいTOPIXの上昇が目立ちました。

日銀政策決定会合でマイナス金利の深堀りがなかったことに加えて、年間のETF買い入れ6兆円のうち、2.7兆円をTOPIX連動型にすると公表したことも銀行株の追い風になりました。

21日の大幅上昇で一気に5日移動平均線を上抜けたため、5日線に沿った短期調整は終了、反発を試す展開に移りそうです。

ただし、日銀政策決定会合後の大幅上昇は行き過ぎ感もあるので、23日は反動安の想定です。ローソク足の組み合わせでいうと『大陽線のはらみ足』想定です。

21日の5日線が16568円、終値16807円なので、5日線の上昇分を考えて100円から150円程度の反動安を想定します。

反動安から上向きに変化した5日線が下値をサポートし、17000円を試す動きになるイメージです。

もっとも、今晩の米国FOMCで波乱がないとはいえません。サプライズの利上げの可能性は少なそうですが、想定通りの利上げなしを確認してからドル安、円高に大きな動きが出てしまうと投資家心理を冷やしかねません。

5日線の反転を想定しつつ、FOMCの結果を受けた23日の動きを確認する状況と考えられます。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想