『引け味は悪い』が、米国株反発に連動した自律反発を想定

著者:市原義明
投稿:2016/09/14 19:56

◆米国株反発に連動した自律反発を想定

15日の日経平均は小幅反発を想定します。

14日の日経平均は米国株の大幅反落を受けて反落でしたが、それでも前場は下げ渋っていました。

日経平均も大引けにかけて前場安値を更新したのですが、それ以上に新興市場などのにぎわっていた個別株が後場にかけて一段安したことが印象的でした。

相場用語で『引け味』と表現しますが、前日比がマイナスであっても後場に戻して終わると『下がったけど、引け味は良かった』といわれたりします。

反対に前日比が高くても、大引けにかけて伸びず、高値から下がって終わると『引け味が悪い』といわれます。

14日はとても引け味が悪かったので、15日の反発は期待しにくいところです。

しかしながら、今晩のNYダウが反発する想定で、日経平均の反発を想定します。ただし、あくまでも自律反発程度の上昇を考えています。

NYダウは先週末から-394ドル⇒+239ドル⇒-258ドルと『下げ・上げ・下げ』になっています。順番から『上げ』ともいえますが、おそらくはFOMC前のポジション調整で『上げ』になると考えています。

FOMC前に『ブラックアウト・ルール』というものがあり、FOMCが行われる週の前週火曜日からFRB関係者は金融政策の発言をしてはいけないとされています。

米国がブラックアウト期間に入り、FOMC(21日)まで一進一退になると考えて、前日の大幅下落の反動高になると考えています。

米国株が反発して日経平均も買い戻されて反発、つまり、日米ともに自律反発との想定です。

ただし、日経平均が上がるときに売買代金が増えない傾向があるので、日経平均が自律反発した場合には、東証1部の売買代金が今年最低を更新するのではないかと思っています。

それくらい投資家の様子見姿勢が強くなっていると考えています。


市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想