<話題の焦点>=「ヨガ」多様化で関連市場は拡大基調に

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/09/06 12:01
 「ヨガ」人口の拡大が加速している。ヨガインストラクターの人材育成・活動支援を行う一般社団法人全日本ヨガ協会では「現在の国内ヨガ人口は100万人以上といわれ、その数は年々増え続けている」としている。また、第一生命経済研究所の調査では、2004年に推定約23万人だったヨガ人口は13年には100万人を超えたとしている。

 ヨガ人口拡大の背景には、加温・加湿環境で行う「ホットヨガ」、天井からつるしたハンモックに体を絡ませて、空中でバランスをとりながらポーズをとる「空中ヨガ」、海で専用のロングボードに乗り、さまざまなポーズをとるSUP(スタンドアップパドル)ヨガなど、多様化が進展していることがある。さらに、従来は女性中心だったところに、大リーガーのイチロー選手、テニスの錦織圭選手など有名アスリートがヨガを実践していることなどが追い風となり男性の参加者が急増しているためだ。

 フィットネス業界大手のルネサンス<2378.T>は、女性専用のヨガ、ホットヨガなどのスタジオを都内の山手線、中央線沿線の駅から徒歩1分程度と至近の立地に9カ所展開している。売上高で業界2位のセントラルスポーツ<4801.T>は、ヨガ・太極拳・気功の各プログラムの内容が豊富で充実している。一方、100円均一店「フレッツ」運営を主力事業とする音通<7647.T>は、ホットヨガスタジオ「LAVA」のフランチャイジーとして店舗運営にも進出している。

 衣料品では「アスレジャー」と呼ばれる分野が注目されている。アスレジャーとは、アスレチック(運動競技)とレジャー(余暇)を組み合わせた造語。米国でヨガパンツを普段着に取り入れるファッションが浸透したことが、流行のきっかけとされ、フィットネスクラブやヨガスタジオで着るスポーツウエアを、普段着として着用するスタイルを指す。日本でも、スポーツウエアを普段着として、着用するファッションがトレンドになっている。

 デサント<8114.T>は、アスレジャー関連商品を積極展開しており、スポーツ市場以外の顧客獲得をめざした店舗「デサントブラン」(東京・代官山)を昨年9月にオープンし、日本メーカーならではのクラフトマンシップ(職人の技能)を感じさせる「デサントオルテライン」シリーズでは、機能性の高いものをこだわって着たい層を取り込む方針。ファーストリテイリング<9983.T>が展開するユニクロは、昨年からメンズファッションで先行して「ジョガーパンツ」を大ヒットさせ、女性用にも拡大している。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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