今週は変化日通過。リバウンドに転じるか【2016/08/29-09/02】

下値支持線に沿っての上昇か

日経平均株価は8月26日に、一時は1万6,320円まで下落しました。前回「日経平均株価は目先の高値をつけて調整に転じていて、上昇過程であけた窓を埋めるか埋めないか注目だ」と解説しました。想定レンジ内での調整が続き、上昇過程で空けた窓を埋めた一週間となりました。

8月26日にイエレン議長が「金利引き上げの論拠がこの数カ月で強まった」と発言したことで、利上げ観測からNYダウは調整が続いています。ドル円は一転して、1米ドル101円台までドル買いが進行しています。

気になるのは、日経平均株価の今後の動きです。

日経平均株価は調整が進み、上昇過程で空けた窓を埋めました。日経平均株価は最近、ドル円との連動が鈍くなってきているとは言え、ドル買いが進んでいる点には注目でしょう。

株価チャートを見る限りでは、短期的には下値支持線を下回ってしまいました。今週は変化日を通過しますので、下値支持線に沿って上昇する可能性があります。短期的なレンジの上値は1万7,000円、下は1万6,300円、それぞれプラスマイナス150円とします。もみあい相場が継続中は、短期売買が賢明でしょう。

なお、日銀によるETF買いが707億円も行われていることが25日、明らかになっています。買い支えで株価が維持されていた点は覚えておいて損はないでしょう。