FOMC議事要旨に注目・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2016/08/17 16:09

タカ派発言目立てば、ドル一段高も・・・・・

昨日の海外市場では、ウィリアムズ・米SF連銀総裁が「米インフレ目標を2%から引き上げるべき」と発言した事が米FRBの利上げ時期後ずれにつながるとして、ドル売りが強まり、ドル円はロンドン時間に100円の大台割れとなりました。

更に、米CPIが予想を下回った為、99.55円まで安値を更新しましたが、その直後に、ダドリー・米NY連銀総裁が「9月利上げあり得る」と発言し、ドル買いが殺到。ドル円は100.50円台まで約1円急反発する展開に転じました。

本日の東京時間にも日経平均株価が反発し、午後に上げ幅を拡大した事等から、ドル円は一段高となり、一時、101円台を回復する動きとなりました。現在は戻り売りに上値を抑えられ、100.90円台に押し戻されての揉み合いとなっています。

今夜の海外市場では、7月の米FOMC議事要旨が注目されます。7月声明文には「短期的な経済見通しへのリスクは低下」との文言があり、これに関連した「タカ派的」発言が目立つ様なら、ドル円は101円台半ばまで上げ幅を拡大するかもしれません。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想