大手銀行が印鑑廃止へ、生体認証企業にビジネスチャンス
大手銀行で印鑑廃止の動き
大手銀行で、口座開設などの手続きに「印鑑」を廃止する動きが広がっている。印鑑による手続きは利用者にとって手間がかかるほか、銀行側も事務負担となっていることが背景。また、印鑑の代わりに生体認証などを導入することで、セキュリティーを強化させるといった目的もある。
三井住友銀行はサイン認証を導入へ
三井住友フィナンシャルグループ<8316>傘下の三井住友銀行は4月、今年度内にもサインのみによる本人確認を可能にする「サイン認証」サービスを各支店に導入すると発表した。通帳を発行せず明細をWeb上で確認できる「Web通帳」と併せて利用すれば、通帳や印鑑を持たずに取引が可能になる。「サイン認証」は日本総合研究所(東京都品川区)と
NEC<6701>がシステム全体の設計と構築を推進し、
NTTデータ<9613>がサイン認証エンジンと入力用端末を提供する。
イオン銀行は指紋認証システムを導入
イオンフィナンシャルサービス<8570>は今年2月から、Liquid(東京都千代田区)が開発した大規模高速化認証システムを使用し、子会社のイオン銀行で指紋認証システムによる銀行取引の実証実験をスタート。4月下旬から実際に、神田店(東京)のATMで運用を始めている。
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