三角保ち合いか、下値支持線を割り込むか:株価レンジ【2016/06/13-06/17】

著者:横山利香
投稿:2016/06/11 09:45

変化日到来で新トレンドが発生するか

日経平均株価は6月8日に1万6,830円まで上昇しましたが、10日は1万6,601円で取引を終えました。前回、三角保ち合いの中での動きに終始するため、レンジの上限は1万6,600円、下値は1万6,000円それぞれプラスマイナス150円とすると解説しました。

結果的に、三角保ち合いを上に抜ける可能性が途中は期待されましたが、「トレンド転換が確認されるまでは短期売買に徹し吹いたら売り」の展開でしかなく、三角保ち合いのレンジの範囲内で取引を終える展開となりました。

また、雇用統計の結果を受けてドル売りが進行したドル円は現在は落ち着いています。チャートを見る限りでは、短期的な新トレンド発生に向けて動き出す可能性も想定しておきましょう。

さて、気になるのは今後の動きです。

日経平均株価は、株価チャートを見る限りでは、三角保ち合いもいよいよ煮詰まってきました。三角保ち合いに終始する場合の目標株価上限は1万6,500円、下限は1万6,000円それぞれプラスマイナス150円とします。今週半ば以降から来週には一目均衡表での変化日を迎えるため、下値支持線を割り込めば新トレンドが発生する可能性は想定しておきましょう。

中長期トレンドに変更がなく、トレンド転換が確認されるまでは短期売買に徹し、吹いたら売りに徹しましょう。
横山利香
認定テクニカルアナリスト(CFTe)
配信元: 達人の予想