【買い】高値から半値以下に下落中~まだまだ下がる?

著者:木村佳子
投稿:2016/05/16 07:11

円高+中国景気低迷でインバウンドに打撃~株価は目下、それを織り込み中

株探 日足
三越・伊勢丹ホールディングス<3099>の下げがきついですね。
オリンピックが決まり、円安にもなって外国人観光客がどっと押し寄せ、バク買いにデパートうっはうはという状態が最高に株価に織り込まれたのが昨年7月24日でした。

当時の株価は2395円。
その価格がついたということはそこを買った投資家もいたわけで、その後の急落、下げ一辺倒に悩ましい日々を送っておられることと思います。

現在の株価はなんとその半値以下の1032円(13日金曜引値)。
相場川柳では「半値、八掛け、二割引き」といい、株価が下落するとき株価は高値から三分の一になりかねないし、だいたいそこまで下がれば底値到達とみなせるという経験則を伝えています。

このモジュールに当てはめるとなんと同社は767円あたりまで下がってもおかしくないことになりますね。

デパートで買い物するのが晴れ日イベントに感じられる世代の高齢化、ネット通販利用者の拡大、所得水準が低下している現状から観光客のバク買いが後退すると業績に響くビジネスモデルのデパートにとって、
為替→円安復活
中国経済→もちなおし
が望ましいのは言うまでもありませんが、為替がかつての120円台に復活するような流れはありませんし、中国経済向上もなお時間が必要でしょう。

するとやっぱり半値、八掛けコース? オリンピック開催が決定する前の水準の680~979円ゾーンに突っ込んでいくのでしょうか?

今週は18日に平成28年1~3月期の国内総生産(GDP)速報値が出てきます。
事前には+の数字でも「うるう日」分のかさ上げで実質マイナスの可能性が指摘されています。
目下の同社の株価下落が数字が悪い可能性まで織り込んでいる最中とすれば、イマイチな数字が出たとしても、「知ったらおしまい」で、株価の習性として反発する可能性があると思います。

そこで1000円前後、できれば1000円以下を狙い、反発高を期待したいと思います。
買値目標ですが13日引値1,032円 がPBR0.72倍ですから1000円以下なら割安といえます。
PBR1倍の目安は1320円。そこまで上がれはしなくても、結構、励みになる目安ですね。
現在株価で配当利回りは1.16%程度なので優待を加えたとしてもなお、魅力不足といえますから、目先であれば反発したら欲張らず、売り、のスタンスが望ましいと思います。





配信元: 達人の予想

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