目先リバウンドに転じた場合の目標株価は【2016/05/09-05/13】

著者:横山利香
投稿:2016/05/07 17:35

窓を埋めてはいないのでいずれは埋める可能性も

日経平均株価は4月25日に高値1万7,572円で天井を打ち、28日の日銀の金融政策決定会合の結果を受けて大幅に下落しました。1万7,000円台を回復したことで下落トレンドが終了する可能性もありましたが、結果的には、中長期的な下落トレンドに変化がない状況です。目先的な動きで言えば、4月12日と13日に空けた窓(1万5,963円から1万6,132円)を埋めるのではないかと考えていますが、いまだ埋めてはいません。

ゴールデンウィーク等の閑散期はボラティリティが高くなることが多いとしましたが、2016年のゴールデンウィークは株も為替も閑散を狙われたと言ってもいいかもしれません。

これまで株安の要因の一つとしてあげられているドル円ですが、中長期的な円高ドル安トレンドに変化は見られない、としましたが、その後はさらにドル売りが進行し、一時は1米ドル105円台までドル売りが進行しました。

引き続き円高ドル安トレンドに変化はありません。しかし、下値支持線にタッチする水準になってきたこともあり、時間をかけて底打ちに向けた動きになってくる可能性が高いかもしれません。

さて、気になるのは今後の動きです。

日経平均株価は上にブレイクしたトレンドラインを下回る可能性が高いと解説しましたが、やはり下回ってしまいました。基調は弱いですが、それでも、株価は下がれば上がり、上がれば下がります。下落波動を形成するために、いったんリバウンドに転じる可能性もあります。リバウンドに転じた場合の目標株価は、まずは1万6450円プラスマイナス150円に設定します。

日経平均株価の中長期トレンドに変更がないようであれば、ドル円の動きに合わせて時間をかけて2月12日につけた年初来安値1万4865.77円を狙って二番底を狙う可能性もあります。ドル円の状況次第では、二番底で下げ止まるかはわかりません。トレンド転換が確認されるまでは、トレンドに逆らわず短期売買に徹し、吹いたら売りに徹しましょう。
横山利香
認定テクニカルアナリスト(CFTe)
配信元: 達人の予想