<注目銘柄>=中越パ、セルロースナノファイバーを商業生産
中越パルプ工業<3877.T>を、次世代先端技術として世界的に注目を浴びている植物繊維由来の「セルロースナノファイバー(CNF)」関連として注目したい。
CNFは、鋼鉄の5分の1の軽さで、強度はその約5倍とされ、機能としては高吸着性・高強度・透明性・寸法安定性・低線熱膨張などに優れ、車のボディーから家電製品まであらゆる工業製品の材料として将来活用される可能性を秘めている。
同社は、既にCNFのサンプル販売を2013年3月から開始していたが、今年3月31日に、総額12億円を投資する第1期商業プラント(鹿児島県の川内工場)の建設を決定したと発表した。今後、CNFの市場拡大に応じて、順次設備増強を計画するとしている。まず、プラントの生産能力年間約100トン(樹脂複合化用)で、17年4月の稼働を予定している。
同社は2月9日に、16年3月期の連結業績予想について、売上高を従来予想の1010億円から1000億円(前の期比1.1%減)へ、営業利益を18億円から11億円(同32.3%減)へそれぞれ下方修正した。これは、昨年8月の川内工場の台風被害や、高岡工場でのトラブルによる設備停止などに伴う大幅な生産減少により、製造コストが大幅に悪化するためだ。17年3月期は、生産も正常に復帰し業績は順調に回復する見通しだ。
株価面では、全般相場が極めて軟調に推移するなかで、下値を切り上げながらの逆行高トレンドを堅持している。4月4日には、25日・75日の両移動平均線がゴールデンクロスを達成している。(朱)
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
CNFは、鋼鉄の5分の1の軽さで、強度はその約5倍とされ、機能としては高吸着性・高強度・透明性・寸法安定性・低線熱膨張などに優れ、車のボディーから家電製品まであらゆる工業製品の材料として将来活用される可能性を秘めている。
同社は、既にCNFのサンプル販売を2013年3月から開始していたが、今年3月31日に、総額12億円を投資する第1期商業プラント(鹿児島県の川内工場)の建設を決定したと発表した。今後、CNFの市場拡大に応じて、順次設備増強を計画するとしている。まず、プラントの生産能力年間約100トン(樹脂複合化用)で、17年4月の稼働を予定している。
同社は2月9日に、16年3月期の連結業績予想について、売上高を従来予想の1010億円から1000億円(前の期比1.1%減)へ、営業利益を18億円から11億円(同32.3%減)へそれぞれ下方修正した。これは、昨年8月の川内工場の台風被害や、高岡工場でのトラブルによる設備停止などに伴う大幅な生産減少により、製造コストが大幅に悪化するためだ。17年3月期は、生産も正常に復帰し業績は順調に回復する見通しだ。
株価面では、全般相場が極めて軟調に推移するなかで、下値を切り上げながらの逆行高トレンドを堅持している。4月4日には、25日・75日の両移動平均線がゴールデンクロスを達成している。(朱)
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
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