<動意株・24日>(大引け)=オンコリスバイオ、APLIX、井関農機など

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/02/24 15:15
 オンコリスバイオファーマ<4588.T>=後場ストップ高。この日正午ごろに、開発を進めているOBP-301(テロメライシン)と抗がん剤併用療法に関する欧州特許出願が特許査定を受けたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回、特許査定を受けた欧州特許は、OBP-301と抗がん剤(トポイソメラーゼI阻害剤およびINGN-201〔Adeno-p53〕を含む)との併用療法に関するもので、これらの抗がん剤との併用により、OBP-301の臨床での治療効果がさらに高められることが期待できるという。

 アプリックスIPホールディングス<3727.T>=ストップ高。この日、同社が運営するWEBコミック「COMICメテオ」と「COMICポラリス」が、両媒体の単行本レーベルである「メテオCOMICS」と「ポラリスCOMICS」の電子書籍販売を、順次開始することを発表した。まずはアプリ1200万ダウンロードを誇るLINEの電子コミックサービス「LINEマンガ」でスタート、累計320万部突破の「ブレイクブレイド」やアニメ化企画進行中の「恋愛暴君」などの人気作品が、電子書籍で楽しめる。

 井関農機<6310.T>=8日続伸。岩井コスモ証券は23日、同社株の投資判断を新規「A」とし目標株価を250円に設定した。日米欧など主要市場の採算改善などを評価し、順調な利益拡大を想定している。日本国内の場合、農地の集約化の進展や野菜などの生産増加が見込め、今後、大型農機や野菜用農機の需要拡大が予想される。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)や食料自給率の向上に向けた動きは、農業機械の販売促進にとって好材料となりそうだ。

 TDCソフトウェアエンジニアリング<4687.T>=ストップ高。同社は23日の取引終了後、3月31日を基準日として1対2株の株式分割を実施すると発表しており、これを好感した買いが入っている。効力発生日は4月1日。また同時に、従来28円を予定していた16年3月期の期末一括配当について、12円増額し40円に引き上げると発表したことも好材料視されているようだ。なお、前期は28円だった。

 ワイヤレスゲート<9419.T>=大幅反発。同社は23日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、3月1日付で東証マザーズから東証1部市場へ市場変更することになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする格好で買われている。同社は他社の通信網を借り受け、公衆無線LANやWiMAXなどの高速無線通信サービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)大手。16年12月期連結業績予想は、売上高128億3200万円(前期比13.4%増)、経常利益10億6700万円(同0.5%増)を見込んでいる。

 東北特殊鋼<5484.T>=ストップ高。この日、宮城県産業技術総合センターとIoTセンサーシステムを共同開発したと発表しており、今後の事業展開への期待感から買いが入っている。新開発したIoTセンサーシステムは、電池や電線からの給電が不要で、設置した環境の振動を電気に変える振動発電素子で作動するシステム。東北特殊鋼が自社製の新磁歪(じわい)材料を応用して開発した振動発電素子と、宮城県産業技術総合センターが開発したエネルギーハーべスティング対応IoTシステムとを組み合わせることで実現したとしており、東北特殊鋼では同システムを自社の鋼材生産設備の異常監視システムとして運用試験を開始しているという。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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