リスク回避継続か？・・・・・

ギリシャへの懸念やドイツの信用不安も影響・・・・・

昨日の海外市場では、欧米株や原油相場下落を受けて、リスク回避の円買いが強まり、一方で、米国債利回り急低下により、米国の追加利上げ観測が後退して、全般的なドル売りの流れも強まりました。この為、ドル円は大幅続落となり、昨年安値を下抜けて、115円台前半まで下げ幅を拡大しました。

本日の東京市場では、日経平均株価が大幅続落となり、ドル円も、午前中に115円の大台割れとなりました。午後には、株価が下げ足を速め、ドル円も一時、114.20円付近まで急落。2014年11月10日以来の安値を更新する動きとなりました。

この後の海外時間ですが、米・ＪＯＬＴ求人件数の発表が予定されており、米雇用情勢の質的な改善が続いているのかどうかを市場は探りに行きそうです。もし、求人数等の目立った鈍化があれば、追加利上げ観測は一段と後退するおそれがあります。

そうなると、米国株が続落となり、リスク回避の流れも継続して、再び、円高基調が強まる事となりそうです。又、欧州でも、ギリシャ情勢への懸念が再燃し、ドイツの金融大手の信用不安等も高まっており、欧州の株式市場動向等にも注意を払う必要がいつも以上に高まっています。