米雇用統計に注目・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2016/02/05 14:18

ドル上昇トレンド終焉の可能性も・・・・・

昨日の海外市場では、ドルを売る動きが継続して、ドル円は116円台に突入。ユーロドルも1.12ドル台を回復する動きとなりました。米国で、新規失業保険申請件数、耐久財受注確報値がいずれも、予想を下回り、米国の追加利上げ観測が一段と後退した事がドル安の背景にある様です。

本日の東京時間には、日経平均株価が大幅続落となっていますが、原油相場は揉み合いとなっており、リスク回避の円買いの動きはそれ程、強い様には思えません。それでもドル円は、117円台の回復すらおぼつかない状況となっており、ドル売り圧力の強さを感じます。

今夜は、注目の米・1月雇用統計の発表が予定されており、非農業部門雇用者数の市場予想は19万人増となっています。現在のドル売りの流れを止める為には、先月並みの予想を大幅に上回る強い数字が出る事が必要となりそうです。

但し、もし雇用統計で強い数字が出ても、ドルを買う動きが限定的なものに留まった場合、ドルの上昇トレンドが転換したと考えるべきかもしれず、その場合は、買い一巡後に、再び強力なドル売りの流れに戻るものと思われ、一気に115円割れを試す可能性も高まりそうです。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想