再帰性

らいあんさん
らいあんさん
今回の急落で、ソロス氏の唱える再帰性の考え方を理解する事が非常に重要だと思ったため、この考え方に関しての自分なりに理解した事をまとめたいと思います。

ジョージソロス(”ソロスは警告する”から)

*人は物事を認識し、理解しようとする。

*しかしその認識や理解は必ずしも完璧ではないので、
 その理解に基いての行動することで
 事実とのズレが生じる。

*そのズレが更なるズレを呼び、
問題が特定の方向にどんどん傾いていく。
どこかで修正されなければ、これがバブル となる。

*しかし、ある時点でそのズレに現実が耐え切れなくなり、 バブルは破裂する。

*たくさんの問題が残るが、
今度はそれらを解決していこうとする動きが働き、
事態が安定していく。
ただこのズレが大きければ大きいほど
実生活に与えたダメージは大きいので
回復には時間がかかる。

今回の根本的なズレは”住宅価格が永遠に上がる”という間違った認識でした。そして、魔の10月を経験した投資家にとって、この再帰性を理解することは非常に意味のあることだと思いました。僕がこの本を最初読んだ時は内容が抽象的だったので正直あまりピンとこなかったのですが、それ以降、何事にもあまり一喜一憂しなくなった感じがします。何故なのかふと考えてみたのですが、短期的な結果はソロス氏の言うズレの影響なのであまり強調すると明らかな本質がわからなくなってしまうからという風に理解したからだと気付きました。

オニール氏の銘柄選びに関する具体的なアドバイスは非常に参考になりましたが、ソロス氏にはもっと大きい精神性を見た感じがします。具体的な理論と検証から経験を重ねて、その後、それにもっと大きな精神性を組み合わせていくことが投資家または人として大成できるかの鍵となるんでしょうね。この大きな精神的な理解の部分がないと、短期的に成功してもどこかで転落してしまうんだと思います。
2件のコメントがあります
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Zephyrさん

コメントありがとうございます。

そういう意味では今一番神経が麻痺しているのがアメリカ人という事となるのでしょうか。

今回の様な事が起こってもアメリカからは緊迫感みたいなものが伝わってきません。アメリカ人は近年株価が長期低迷する経験をしていないので、現状にあまりにも楽観的だと思います。

また、報道など見た限りではアメリカ(特にウォール街や金融界)から反省や謝罪の言葉がほとんどないことに違和感を覚えます。個人的には最悪時は過ぎたと思っていますが、当のアメリカが反省して考え方を変えていかない限り、まだまだ安心できません。
ZEPHYRさん
 らいあんさん、こんばんは!
 「この大きな精神的な理解の部分がないと、短期的に成功してもどこかで転落してしまう」という行に感動しました。
 マクロ指標が悪化している中で株価が上がるという現象も、相場が精神的な部分を含んでいるということなんだと思います。
 私の「バブル」の教訓は、「バブルは気づかないうちに進み、そして神経を麻痺させる」ことです。そのためにも、平衡感覚を失わないように、自分なりの指標を見つけ見続けることやお金の流れを見続けること(継続)だと思っています。
 勉強になりました!アリガトウゴザイマシタ(*'-')ノ~*
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