航空事業に従事する社員数を、2025年度末に今年3月末より9000人少ない2万9000人とするスリム化策も表明し、定年退職と採用抑制で対応するようです。
ANAHDは通期の最終利益を4月時点で35億円の黒字と見込んでいましたが、赤字は2期連続となる見込みで、売上高の予想も1兆3800億円から1兆600億円に引き下げたそうです。
片野坂真哉社長は同日の記者会見で、「移動制限で需要の本格回復が大きく後ろ倒しになった。コスト削減効果ではカバーしきれない」と述べたそうです。
同日発表した2021年9月中間連結決算は最終利益が988億円の赤字(前年同期は1884億円の赤字)だったそうです。
外部企業への出向などのコスト削減効果や好調な航空貨物事業が寄与し、赤字幅は圧縮しましたが、9月末までの半年間で国内線はコロナ禍前の7割減、国際線は同9割減と低迷したことが打撃となったようです。
赤字が積み上がったことで、9月末時点の自己資本比率は前年同期比6.3ポイント減の26.0%まで低下したそうです。
片野坂社長は「手元資金は十分確保できており、ただちに資本増強する必要はない」と述べ、原油高の経営への影響についても、「深刻には捉えていない」とのことです。
緊急事態宣言解除からまもなく1カ月過ぎ、これから本格的に回復に向かっていくんでしょうね。
ただ、すぐには戻らないかもしれませんね。
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