初歩的で重大なトリックに気がついた

元祖SHINSHINさん
元祖SHINSHINさん
銀行や銀行系不動産業者が提示してくる事業計画の融資金額だが、
さもその融資金額が、将来にわたって一定かのように説明してくる。
そー思って、その数字だけみていると、その提示された事業が上手くいくように見えてくる。

けれど、その融資金額には金利の計算が一切されていないということを、
忘れてはイケない。

従って、説明された方が素人だと、
そんな基本的なことを忘れてしまって、
あー30年くらいで支払いが終わるのか、などと金利なしの数字で計算して、勘違いしたまま重大な契約を交わしてしまい、
多分、ローンの支払いが始まってから、やってもうたと気がつくのだろう。

営業をかける方は、しらっと説明しているように見えるが、
内心では、「もしも引っかかってくれたらラッキー」と考えているに違いない。

というわけで、オイラはまた頭の中を真っ白にして、
冷静になっているところ。

    *

過去に読んだ「オイラはこーしてルンペンになりました」系の書籍や、
現在のネット評論を読んでみて、
銀行や不動産業者を甘く見てると、まんまとハメられるという現実を思い返した。

銀行の支店長がかわって、以前の約束が反故にされ、
すべてを失いそうになっている一族の話など、
ネットをよーく検索してみると、
悲惨な例が後を絶たない。

知り合いの知り合いで、ビルを建てて料亭を営んでいたヒトがいたが、
先物取引で勝負して失敗し、首をくくってしまった。

そー聞くと、さも先物取引なんかするから悪いと思うだろうが、
その前にあるのは、ちょっとしたことで事業が傾くなどきっかけがあって、
さらにローンの支払いが重荷過ぎて、先物取引で勝負をかけたと思われる。

そのくらい借金をするということは、甘くないことだと認識しないとイケないと、今更ながらに思うのであった。







2件のコメントがあります
1~2件 / 全2件
関西方面で、日本のトランプと評されるくらいな不動産王が飛んだという。プロがかましてもダメな事業を、素人が勝ち抜くのは至難の業に思われる。

一般に、素人が成り上がったかにみえる不動産ストーリーを読んだりすると、その不動産の部屋が埋まっていてキャッシュフローが機能している間には、借金に借金を重ねてもなんとか回っており、みかけ上は仕掛け人の懐に金が流れるようになるのだが、いざ空室ができるなどアクシデントが生じると、そのキャッシュフローが滞って破綻しているようだ。

ましてや、これから土地価格の暴落が間近で、人口も減っていくのが確実な世界で、素人が勝ち抜くのはホントウに困難だ。

オマケに、ケケナカのせいで、非正規社員ばかりになったこの国では、アパートですら借りるのが困難になっており、こうした賃料にもこれからさらなる強烈な下落圧力がかかってくるだろう。

加えて、空き家対策として発動されると見込まれる、「相続=即登記」法案も、成立すれば不動産の売り圧力はブレイクするに違いない。

とんでもない地獄の釜が、開きつつあるのではないか。

提示された仮の事業収益には、税金の計算も抜けている。
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