さもその融資金額が、将来にわたって一定かのように説明してくる。
そー思って、その数字だけみていると、その提示された事業が上手くいくように見えてくる。
けれど、その融資金額には金利の計算が一切されていないということを、
忘れてはイケない。
従って、説明された方が素人だと、
そんな基本的なことを忘れてしまって、
あー30年くらいで支払いが終わるのか、などと金利なしの数字で計算して、勘違いしたまま重大な契約を交わしてしまい、
多分、ローンの支払いが始まってから、やってもうたと気がつくのだろう。
営業をかける方は、しらっと説明しているように見えるが、
内心では、「もしも引っかかってくれたらラッキー」と考えているに違いない。
というわけで、オイラはまた頭の中を真っ白にして、
冷静になっているところ。
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過去に読んだ「オイラはこーしてルンペンになりました」系の書籍や、
現在のネット評論を読んでみて、
銀行や不動産業者を甘く見てると、まんまとハメられるという現実を思い返した。
銀行の支店長がかわって、以前の約束が反故にされ、
すべてを失いそうになっている一族の話など、
ネットをよーく検索してみると、
悲惨な例が後を絶たない。
知り合いの知り合いで、ビルを建てて料亭を営んでいたヒトがいたが、
先物取引で勝負して失敗し、首をくくってしまった。
そー聞くと、さも先物取引なんかするから悪いと思うだろうが、
その前にあるのは、ちょっとしたことで事業が傾くなどきっかけがあって、
さらにローンの支払いが重荷過ぎて、先物取引で勝負をかけたと思われる。
そのくらい借金をするということは、甘くないことだと認識しないとイケないと、今更ながらに思うのであった。