価格表示は買い物客の心理に大きく影響するだけに、顧客離れにつながらないよう工夫を凝らしているようです。
「ユニクロは、全品おトクな価格へ」。
４日の新聞各紙にカジュアル衣料品店ユニクロの全面広告が出され、これまで表示してきた本体価格を１２日からそのまま税込み価格にするそうです。
約９％の実質値下げで、グループブランドのジーユーも同様の対応をとるそうです。
運営するファーストリテイリングは「生活に密着したブランドとして、よりユニクロを身近に感じてもらうため」と説明しているそうです。
税込み価格表示は会計時の支払額が一目で把握しやすくなるのが利点ですが、大型店などで商品の価格表示を入れ替えるのは時間がかかるようです。
ニトリは昨年末から順次入れ替えを進めていますが、「３月中は価格表示が混在する」とのことです。
一方、特例終了後も税込みと本体価格の併記は引き続き可能で、競合より割高感を出したくないスーパーは併記が主流で、「値札を張り替える負担はあまり生じないだろう」（スーパーの業界団体）とのことです。
また店頭表示などで税込み価格が一目で分かれば支障がなく、取引先の多い百貨店は店頭表示を税込み価格に切り替えつつ、商品に付けられた値札は順次入れ替えを進める方針のようです。
本体価格のみを表示してきたチェーンも少なくない外食業界では、牛丼チェーン大手の吉野家が３月からメニューなどの価格表記を「本体価格＋税」から税込み価格との併記に切り替えたそうです。
大手ファミリーレストランもメニュー改定に合わせて併記への切り替えを進めているようです。
スターバックスコーヒーは、ドライブスルーなどを除き、店舗では店内飲食時の税込み価格のみを表示し、担当者は「視認性など来店客の利便性を重視して検討した」と話したそうです。
9983：94,020円、 9843：19,225円、 9861：2,156円
