★「パンデミックの文明論」
ヤマザキマリ・中野信子著 文春新書 2020.9.5.第2刷
コロナや過去の感染症に対する、イタリア周辺国家と日本との比較、
それもヤマザキマリの実生活な目を通してのリアルな話なので、
臨場感があってオモロイ。
その他に、ふたりの脱線した話もファンの人にはオモロイだろう。
ヤマザキマリ「パスタ嫌い」の後日譚とか、中野信子はミシェル・ウェルベック「セロトニン」読んでたんだとか、オイラにはそこもオモロかった。
でも、後半で特に展開される日本の空気感問題については、
釈然としない部分があって。
ふたりともお行儀がよくって、ホリエモンみたいにはとてもできない模様。
書籍を書くときにも、どこかで炎上しないようずいぶんと気を遣っているのだと。
どのような問題も、人々が話し合わないことにはラチがあかないので、
誰かが何かを主張しないと、何も変わらない。
そういう相互理解していく過程についてのリアルな妙案を、
ホリエモンのように、ふたりにはもっと突っ込んで提案して欲しかった。