TAROSSAさんのブログ

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関西小売がコロナ禍で明暗、ライフは過去最高益近鉄百は赤字転落

関西に拠点を置く近鉄百貨店とライフコーポレーションが9日、2020年8月中間決算を発表し、コロナ禍での外出自粛に伴い都心部の百貨店が苦戦する一方、家で過ごす時間が増えたため、スーパーや郊外型の店舗が好調だったそうです。

近鉄百貨店の決算は、4~5月の休業や、その後の外出自粛が響き、売上高は前年比29.1%減の987億円、営業損益は21億円の赤字(前年は21億円の黒字)に転落したそうです。
通期の予想も純損失60億円で、6年ぶりの赤字転落を見込むとのことです。

ただ、東大阪、草津、四日市など郊外型の中小規模店では6~8月の売上高が前年の9割以上の水準に戻っているとのことです。
郊外店の売り上げが貢献し、6~8月は99億円の営業黒字に転換し、秋田拓士社長は「予想よりも人が戻っている。地方郊外店を食品中心につくり替えてきたのが勝因」と説明したそうです。

スーパーは好調で、ライフの決算は、売上高が前年比9.5%増の3752億円、純利益は117億円と同3倍に増え、いずれも過去最高だったそうです。
来店数が減った一方、まとめ買いで単価が上昇したとのことです。
全従業員を慰労する「感謝金」の人件費などコストも増えましたが、収益の伸びが上回り、2021年2月期は通期でも売上高、純利益ともに過去最高の見通しだそうです。

特に伸びているのがネットスーパー事業で、自社サイトの売上高は前年より約4割増え、大手通販サイト「アマゾン」で注文できるサービスも対象地域を東京23区全域や大阪市内に広げたそうです。
これらのEC(電子商取引)事業の売り上げは2021年2月までの1年で50億円、翌年は100億円と倍増する見込みとのことです

今後は採用に力を入れ、店舗の改装やプライベートブランド(自主企画商品)などに積極的に投資していくとのことです。
ただ、景気が落ち込む懸念もあり、岩崎高治社長は会見で「来年以降、所得が下がって財布のひもが固くなる可能性はある」と指摘したそうです。

8244:3,260円、 8194:4,435円
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