米雇用統計を控えて、多くの投資家は手控えと手仕舞い

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株日記は「米国株について」を朝の8時頃
「日本株について」を夕方に(1日2回)更新しています。


8月7日 金曜日

日本株について
本日の日経平均株価は、前日比88円安の22329円で取引終了。
前日値付近で寄り付いた後は少しずつ売り込まれて、144円安で前引け。後場は一段安となりますが、その後は少しずつ買い戻されて88円安まで下げ幅縮小。

〇東証1部の売買代金と騰落状況
売買代金は2兆2781億円、出来高は11億8938万株。
値上がり銘柄数は908、値下がり銘柄数は1183、変わらずは82銘柄でした。

〇東証1部の業種別ランキング
14業種が上昇、19業種が下落
上昇率の高い順
空運、鉱業、その他製品、陸運、海運

下落率の高い順
非鉄金属、金属、化学、水産・農林、鉄鋼

〇日経平均採用銘柄の騰落率
値上がり銘柄数は107、値下がり銘柄数は116、変わらずは2銘柄でした。
上昇率の高い順
(2432)ディー・エヌ・エー 10.32%高
(7832)バンダイナムコHD 6.44%高
(8252)丸井G 5.01%高
(1605)国際石油開発帝石 4.72%高
(9202)ANAホールディングス 4.22%高

下落率の高い順
(5711)三菱マテリアル 11.38%安
(5801)古河電気工業 9.75%安
(3436)SUMCO 8.97%安
(4911)資生堂 8.64%安
(7731)ニコン 7.31%安

〇米国株の上昇は少し買い材料
ダウ平均 0.68%高(185ドル高)
ナスダック 1.00%高
S&P500指数 0.64%高

アップルによる影響が大きい為(アップルを除けばダウ平均は81ドル高)、米国株全体から受ける影響は少し買い材料になる程度だと予想していました。

〇欧州株の下落は少し売り材料
ドイツ(DAX)0.54%安
フランス(CAC)0.98%安
イギリス(FTSE)1.27%安

3市場揃って、前日の上げ幅を帳消しに。この展開は少し売り材料になると予想していました。

〇ドル円相場による影響は限定的
1ドル105円半ばで動かず、株式相場への影響も限定的でした。

〇米雇用統計に対する警戒感
今晩、21時30分に米雇用統計が発表されます。
先に発表された米ADP雇用統計の大幅な悪化を受けて、日本株でも米雇用統計に対する警戒感が高まっています。米国株が短期暴騰しているだけに、米雇用統計をキッカケに大きく値幅調整する可能性もあり。

下げることを願っているわけではありませんが、日本が連休中に米国株が大きく下げれば、連休明けの日本株は大幅安になる可能性が高いです。これを警戒した手控えと手仕舞いが多くなると予想していました。

----- ADP雇用統計について、木曜日に書いていたこと -----
7月のADP雇用統計は16万7000人増。
6月分は236万9000人から431万3000人へ大幅に上方修正されましたが、6月分は計算ミスかと思えるほど激減。市場予想の150万人も大幅に下回るネガティブサプライズ。新型コロナによる労働環境の悪化を示すもの。
----- ここまで -----

米ADP雇用統計が大幅に悪化するも、完全無視のような米国株高。それが、逆に気味悪い。

米雇用統計に対する警戒感、更に3連休を控えていることで、多くの投資家は手控えと手仕舞い。一方で、売買を控えたいと思っても、それが許されない機関投資家による売買が相場を動かした印象です。


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