こういう精神科があったら、楽しい。
それが最初の読後感。
最近はエチゾラム服薬のおかげで改善しつつあるものの、職場のパソコンに向かって暴言を吐くようになっているオイラは、是非この診療所へ通いたいのだが、場所が遠くってかなわん。大阪のミナミ。
この主治医は、若いころ脳梗塞をやって左側に麻痺が残っているという。
けれども、精神科医師を続けていて、患者に対するその心理的アプローチの方法は、あの河合隼雄とは真逆で、初めは傾聴するけれど、そのあとはイイと思ったらガンガン介入するのだという。それも、笑いをベースにして。
★「夜しか開かない精神科診療所」
片上徹也著(精神科医・アウルクリニック院長) 河出書房新書 2019.8.20.初版
なるべく医薬品を使わない方針だという。最近、そういう手法が流行っているようで、海老名駅周辺のメンタルクリニックもほとんどがそう。ただし、事前予約が必須なので、急なときに困ってしまう。
精神科の薬剤に対しては、セロトニン仮説とか全くもって製薬会社のイカサマだと主張する「糖質制限」一族に所属するある医師が書籍でえらく具体的に書いていたのを読んだことがある。そういうこともあり得ると、オイラは感じている。
片上医師は、そうした説を知らないようなのが不安だし、
笑いもイイけど、甲状腺機能検査もちゃんとしろよな、などとツッコミを入れながら楽しく読んだ。
片上医師は、コーヒーショップに立ち寄るように精神科の扉を開いてくれれば、重症化してしまう人が減ると主張している。それは同意できる。なのでオイラもこの診療所へ一度、行ってみたいと思っている。
けれど、ちょいと遠いので、メールで診察してもらえるとありがたいのですけどw