銀行の経営が、どんだけたいへんなのかよくわかる書籍。オマケとして、国内各社による電子マネー戦争の全体像が、少しは見えてくる書籍。
★「銀行ゼロ時代」
高橋克英著 朝日新書 2019.9.30.第1刷
「合併してもバタバタ倒れる地銀、Amazon銀行誕生でトドメ!」
というキャッチーな帯に惹かれて買ってみた。
要は、ネット銀行の場合、リアル銀行と違ってコスパが遙かに良いし、
また政府政策により給与の電子マネー給付がOKになると、現行の銀行口座が不要になるので、リアル銀行はホントウにヤバイという筋になっている。
著者はそうした現実を見つめながら、対すべき処方箋も提示していてオモロイ。恐らくは政府系銀行は潰れないから、地銀はそうした銀行との合併も視野に入れるべきとか、銀行こそ人材派遣にエントリして、余剰人員を介護職などに回すべきなど提言している。
登場する銀行はすべて実名になっており、臨場感がある。
横浜銀行のことも、あちこちで書かれていた。
「銀行Pay」は、2017年7月に横浜銀行が「はまPay」で先陣を切った。横浜銀行などは、東急電鉄と連携して「はまPay」を使い、駅券売機からのキャッシュアウトサービスも開始している。(同書籍、P.82より)
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たとえば自動車各社も銀行と組んで、リバースモーゲージで浮いた住宅ローンを、自動車の購買に繋げるようなサービスをしてくれたら、オモロイ。
(年齢による免許返納問題は、自動車の技術が解決すると思うし)