米国における糖尿病合併症の激減

元祖SHINSHINさん
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2014年4月17日の医学専門誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン』に発表された論文によると、急性心筋梗塞は67.8%の減少、高血糖による死亡は64.4%の減少、脳卒中は52.7%の減少、下肢切断は51.4%の減少、末期腎不全は28.3%の減少となっており、糖尿病による合併症が大幅に減っていることがわかります。

実は、現在のアメリカでは、糖尿病の人は発症前に糖質を50%以上摂っているのに対し、発症後には糖質の摂取割合を40%あるいはそれ以下に減らしていて、この大幅な合併症の減少はこの糖質制限の結果ではないかと考えられるのです。

これに対し、日本の場合、糖尿病患者の合併症はまったく減っていません。

2013年に日本糖尿病学会が出した「熊本宣言」によると、糖尿病性網脈症による失明は年間に3,000人以上、糖尿病腎症による新たな人工透析者は年間に16,000人以上、糖尿病足病変による下肢切断者が年間に3,000人以上になっています。

また、1990年から2012年の糖尿病腎症からの新たな人工透析者の発生率は、
0.21%から0.42%へと増加しているのです。

アメリカの場合と違い、日本における糖尿病治療食はこの12年間変わっておらず、糖質摂取割合60%のカロリー制限食であり、合併症の予防にまったく効果がないどころか、むしろ悪化させている疑いすらあります。

現実に、日米で糖尿病合併症の発生率が大きく違っているのは、食事の糖質量の違いに原因があると、考えられるのです。

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★「男・50代からの糖質制限」
  江部康二著 東洋経済新報社 2018.11.1.発行
  P.13~14より抜粋

日本で厚労省が糖尿病食の方針を変えないのは、日本政府に忖度して、その背後にいる農村をおもんぱかっているからかもしれない。あるいは製薬業界なのだろうか。

でも、世界中で糖質制限が認められつつある中で、厚労省にはもうそろそろ方針を変えてもらわないと、背任・犯罪行為と言われても仕方がないのではなかろうか。

厚労省がかわらないのなら、自分の身は自分で守るしかない。
オイラの体重は、糖質1日130g以下から60g未満へ食事を切り替えてからまだ1ヶ月強というのに、下値切り下げ型をして徐々に減りだしている。

同時に、25.1などと異常域をはみ出そうになっていたBMIは、もうすぐ24を切ろうとしている。ぽっちゃりとしていた腹部を触ると、若いころ見た限りになっていた腹筋というものが、感じられるようにもなってきている。

ちょいと凄い効果なので、三浦しをんにも是非お奨めしたいと思うのであった。



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