コマツは、NTTドコモと組んで誤差半径2センチメートル程度と高い精度で建機の位置を把握できるICT(情報通信技術)施工を全ての油圧ショベルに提供できるようにするそうです。
これまで後付けで年間20万円程度かかっていた位置情報の精度を高める機能を10分の1程度の価格で提供するそうです。
人手不足が続く建設機械業界で高精度で効率的な施工を支援するようです。
新たに提供するサービス「スマートコンストラクション・レトロフィット」は10月から試験的に始め、2020年4月に本格的に導入するそうです。
ドコモと協業し、測位衛星システム「GNSS」の独自の基地局を設置することで、建機の図面と仕上がりの誤差を半径2センチメートルに抑えられ、メーカー問わず全ての油圧ショベルに取り付け可能だそうです。
現状、ICTを活用する建機は市場全体の2%程度ですが「当初は1万台への導入を目指す」(四家千佳史スマートコンストラクション推進本部長)そうで、最終的には油圧ショベル市場の大部分に相当する20万台規模の納入を目指すとのことです。
価格は未定ですが従来のサービスより抑え、売り切りとサブスクリプションの両方の販売手法を検討しているようです。
タブレット(多機能携帯端末)に画像で掘削状況を示す「マシンガイダンス」が正確にできるほか、ICT建機から、対応していない油圧ショベルにも3次元(3D)の設計図を共有することも可能だそうです。
同社は人工知能(AI)を使って自律稼働する建機の実証実験を進めており、今後はこうした建機との協調も検討しているとのことです。
これからもっと広がっていきそうですね。
6301:2,433円、9437:2,544円