山口洋子の弟子・麗子ママの不調により

[元祖SHINSHINさん]

「Bar's婆　麗子」は閉店になりました。

2018.12月のことでした。

2019.4.24.思い立って、麗子ママの店に赴いたのですが、

なぜか看板が「メイドカフェ●×」に変わっていました。

不審に思ったオイラは、2階にある麗子ママの店へ行ったのですが、

どうみても、麗子ママの店がメイドカフェになっています。

勇気を振り絞って、オイラは扉を開けたのでした。

すぐにうら若いメイドが出てきて、

「いらっしゃいませ、ご主人様」などと、言うではありませんか。

麗子ママのことを尋ねると、表題のような返事がきたのでありました。

その昔、大船撮影所があった頃、

三國連太郎と西田敏行が足繁く足を運んだという店が、

無くなってしまったのです。

他界したウチの大御所は、最後の職場となった今はなきホテルで、

三國連太郎が毎晩のように違う女を連れていたという目撃証言は、

大御所の他界と同じくして、麗子ママの店もあの世に行ってしまったかのようです。

オイラが思うに、毎晩のように違う女というのは、

ひょっとしたらその所属が麗子ママの店で働いていた女なのかもしれないなどと妄想していたのでありました。

真偽の程は定かではないのですが、

こんなオイラですら、所属していた女の子から、

「shinさん、あなた、もうすぐママに誘われるのは必至だわ」

などと、冗談のようで冗談でない話をささやかれたこともあったのでした。

所属していた女の子から誘われたわけではないという点が、もの悲しさを漂わせているような気もしますが。

しかしながら、麗子ママの妖艶さは、

さすがに元・山口洋子の弟子なだけあって、尋常ではありませんでした。

気がつくと、往年の三國連太郎のように、

毎晩、うら若き美男がママのことを待って、酒を飲んでいるのを見かけたものでした。あー、これが元銀座の女の底力なのだと、戦いたものです。

とどのつまりが、寂しいのひと言に尽きます。

こんな時代ですから、もうちっと安く営業していたら、存続できたのではないかと思うと、残念でなりません。

寂しい。