自殺やネット転売目的で、処方箋による睡眠薬の乱用が目立っているという。そのために、睡眠薬処方箋レセプトの取り締まりが強化されているという。
2/27(水)PM2~4、関内にて、関東信越厚生局による保険薬局に対する集団指導が行われた。保険薬局の個別指導時に、睡眠薬の適切な調剤が行われていないことが発覚すると、問答無用で罰金を徴収するという。発覚したら実施率は100%だから、覚悟して欲しいとも取れる担当官からの発言があった。
具体的には、薬剤服用管理指導料の罰則的な(どーも全額らしい)返金という形を取る。さらにそれは単年に終わらず、複数年にわたる。となると、中規模な調剤薬局でも数百万円レベルの罰金となろう。
ただでさえ経営の厳しい調剤薬局業界において、これは脅威。
従って、睡眠薬の倍量処方や定められた投薬日数以上の処方箋、添付文書に従わない投薬方法の処方箋などは、すべて医師に疑義照会し、なんだかんだこじれるようならば、そうした処方箋を調剤できる保険薬局は、どこにも存在しなくなるだろう。
もしも医師がどーしてもやれというのなら、最低でも、個別指導で摘発されたときに生じるであろう罰金額を、全額保証してもらうよう、法的な文書を交わす必要があろう。
こうしたレセプトの取り締まりは、交通警察でいう違反切符きりと役割が似ている。逆らえるわけがないので、不便だ何だと言わずに関係各位(特に患者さん)は諦めてください。
PS:他にもたくさんある。
胃薬のレバミピドだけでトータル数百万円の返金という実例も。とっても怖い。