昨年、スペイン酒場のママからもらった西洋かぼちゃが、キッチンに転がっていた。まるごとかぼちゃの日持ちがイイといっても、そろそろ調理しないとダメになりそうだ。
そんな風に思っていると、不思議なものでレシピの方がオイラのことを呼び寄せてくる。東急で買い物をしていると、売り場横にある書籍コーナーに、「NHKテキスト きょうの料理ビギナーズ 2月号」が目にとまった。
パラパラとページをめくると、驚くほど豊富な豆腐レシピと、3品のみだがかぼちゃレシピがあるのに気がついた。即買い。
さっそく、かぼちゃレシピに取りかかる。42ページにある瀬尾幸子「賢い冷蔵庫」にある次のレシピ。
★「かぼちゃとカッテージチーズのサラダ」
レンチンかぼちゃ(一口大のかぼちゃをふんわりラップして600Wで5分30秒):1/4個分
カッテージチーズ:50g
たまねぎみじん切り:大さじ3
ハム:3枚(30g)
くるみ(煎ったもの):30g
マヨネーズ:大さじ2
塩・こしょう:少々
1 たまねぎとマヨネーズを混ぜ合わせ、5分間以上おく。
2 ハムは1cm四方に切り、くるみは粗く刻む。
3 すべての材料を混ぜ合わせ、かぼちゃを粗くつぶす。塩・黒こしょう各少々で味を調える。
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カッテージチーズをクリームチーズに置き換え、くるみが手元にないので、材料を探しているうちに、気が変わって。
チーズを省略し、ハムの代わりにオリーブオイルで炒めたウインナーソーセージの1cm幅カット、くるみの代わりに湖池屋のプライドポテト(青のりのやつ)にしてみようと思い立った。また、塩・こしょうは、クレイジーソルトに変えてみた。
結果、驚くほどの劇ウマ。出来上がったかぼちゃサラダを深めの器に盛り、湖池屋のプライドポテトを10枚ほど半分差し込んで立てかけ、さらに粗挽き黒こしょうを振りかけてみた。
オレンジ色のかぼちゃサラダに、湖池屋のプライドポテトの薄い黄色、黒こしょうの色が映え、なかなかの色合いが構成された。プライドポテトにかぼちゃサラダをディップして口にほおばると、黒こしょうのきいたソーセージと、かぼちゃの甘み、ポテトチップスの塩加減と海苔の風味、さらにベースのマヨネーズ風味ががいっせいに広がってくる。もちろん、クレイジーソルトに仕込まれた、さまざまなハーブの香りも。
石鍋シェフの店や「一凛珈琲」でも採用されるのではないか、原宿で売ったらバカ売れするんじゃなかろうか、などと妄想に耽るくらい美味い。
こうなってくると、瀬尾レシピのとおり、カッテージチーズでも試してみたいと思うし、もっといろいろな変更レシピもありそうで、オモロイ。
また、いろいろなポテトサラダと比較してみるのも、調理人の腕をワンランク上げるのに適していると思われた。
PS:ただしこのレシピ、ライザップからはピザと同じく、御法度レシピの筆頭に指定されるだろう。ウハハ。