なんとなく切るのがおっくうなピーマン。それが祟って、使う気になれずに捨ててしまうことが多かった。
ところが、次の二つの手法を組み合わせると、腐らせて捨ててしまうことは皆無になる。
①ピーマンのカット方法を工夫する
横浜にあるというクイーン・アリスのオーナーシェフ・石鍋氏が書籍に書いていた方法。まな板にて、ピーマンのヘタを上にしてV字に包丁を入れる。すると、ヘタの下にあるピーマン内部の種にほとんど触れることなく、ピーマンがカットできる。ピーマンを切るのがおっくうになる元凶になっていた、取り除くのが面倒くさい種にほとんど触れることがないのだから、こんなに楽な切り方はない。切り取ったピーマンの破片は、さらに細切りにしておく。
②上の方法でカットしたピーマンを冷凍する
フリーザパックに①でカットしたピーマンを入れて、チャックをせずに冷凍すべし。チャックしてしまうと、いざ使う段になったとき、チャックが凍ってしまい開けるのにつまらない時間がかかったり、はたまた破損してしまうなど、イイことがほとんどない。冷蔵庫内と違って冷凍庫内ならば、匂いが移る心配はほとんどないのだから、チャックは開けたままでイイ。また、凍った細切りピーマンは、手で簡単に割ることができる。おそらく、乳鉢で粉砕することも可能なくらいパキパキに凍っている。好みの大きさに調整しやすいのだ。ただし、溶けるのも早いので、作業を手早くしないとイケナイ。パキパキ割れるのは、凍っているほんの短いあいだだけだ。
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この方法を成功させる秘訣は、ピーマンを買ってきたら放置せずに、真っ先に①の作業を遂行することだ。これをサボると、いつまでも切る気になれず、そのまんま腐らせてしまう可能性が高まってしまう。
この手法は、パプリカにも応用できよう。