小田真規子の書籍にあったので、調理してみた。
牛乳につけて肉の匂いを取るのと、あらかじめ卵と小麦粉を溶いておき、
それをパン粉の前につける点に工夫があった。卵と小麦粉の比は1個:大さじ6となっていたが、トライアンドエラーにより1個:大さじ3で十分だと判明した。大さじ2でもいけるかもしれない。大さじ6だと、もうほとんどチーズケーキを焼く前の生地のような感触となり、固すぎると思われる。
豚肉は、筋切りをするのは常識なのだが、小田は筋切りなしで、そのあとフォークで穴を空けるとしていた。その穴の数が尋常ではなく面倒くさい。なので、オイラは筋切り+包丁の背で肉たたきをして調理してみた。トンカツ某名店では、倍になるかというくらい肉をたたき、その後成形して焼くと非常に柔らかくなると聴いたことがある。オイラの場合は、大きさを広げるというよりも、包丁の背で斜めにクロスさせるようにしながら、リズミカルに叩いてみた。
フライパンに2cmほどサラダ油を注ぎ、170度に熱する。その後、衣をつけた豚肉を3分動かさずに泳がせておき、その後返して3分という流れ。揚げ終わったら、キッチンペーパーにでも置いておいて、余熱で火を通すとイイらしい。
結果、火の通りはバッチリで、肉質も柔らかく、筋が口に引っかかるようなこともなかった。豚肉の甘い油の味を感じながら、ソースに絡めて食した。かなり美味い。賞味期限ギリギリの豚肉を3割引で買ってきて、冷蔵庫に保管したまま賞味期限を一日越えた肉が、こんなに美味いのだから笑いが止まらない。生パン粉にしたのも、良かったようだ。
ついでなので、転がっていたジャガイモの皮をむいて5mm幅にスライスし、残った油で1~2分ほど素揚げしてみた。クレイジーソルトをかけて食してみると、思いのほかイケていた。
油の扱いも、慣れてしまうと時間もそうかからず、しかもこんなに美味い料理ができるのだから、ちっとも苦ではなくなる。
次回は、スパイシー毛沢東鶏唐揚げ(みたいな名をした料理)をやってみたいと思っている。フライドガーリックとかフライドオニオンを使ったやつ。ハマるってんで、その筋では評判になっているようだ。