株式市場から一旦資金を引き揚げる動きが鮮明に

情報誌に掲載されました
詳しい内容はHP上段に書いています。
http://homepage777.life.coocan.jp/


「米国株について」を朝の8時頃
「日本株について」を夕方に(1日2回)更新しています。


12月18日 火曜日


「 日本株について 」
本日の日経平均株価は、391円安の21115円になりました。
欧米市場の大幅安と円高を受けて売り先行。前場は下げ幅を縮小させますが、後場は安値圏での揉み合いに終始しました。


〇東証1部の売買代金と騰落状況
売買代金は2兆5098億円、売買高は16億2513万株。
値上がり銘柄数は132、値下がり銘柄数は1982、変わらずは15銘柄でした。
400円近い下落なら当然かもしれませんが、全体の9割が下落する全面安。


〇東証1部の業種別ランキング
上昇した業種はありません。30業種全てが下落しました。
下落率の高い順
医薬品、サービス、その他製品、精密機器、情報・通信など


〇日経平均採用銘柄の騰落率
値上がり銘柄数は24、値下がり銘柄数は198、変わらずは3銘柄でした。
上昇率の高い順
昭和シェル石油 2.21%高、東邦亜鉛 2.05%高、昭和電工 1.45%高、スズキ 1.39%高、沖電気工業 1.37%高


下落率の高い順
武田薬品工業 8.95%安、リクルートHD 6.84%安、キッコーマン 6.69%安、アステラス製薬 6.38%安、コンコルディアFG 4.44%安


朝の(私の)予想
----- ここから -----
〇日本株について
欧米市場の大幅安と円高が売り材料。日本株も大幅安になると考えています。


〇米国株の大幅安が売り材料
ダウ平均は2.11%安(507ドル安)、ナスダックは2.27%安、S&P500指数は2.08%安。主要3指数が揃って大幅安。これは日本株への大きな売り材料。


〇欧州株の下落も売り材料
ドイツ(DAX)0.86%安、フランス(CAC)1.11%安、イギリス(FTSE)1.05%安。米国株の午後失速(終値2.11%安)は織込んでいませんから、米国株大幅安を嫌気した日本株への売りが膨らみそう。日本株の7割近くが海外投資家による売買ですが、そのうち7割近くが欧州からの売買です。


〇円高
1ドル113円を割り込み、112円70銭ほどで推移。
前日比で円高になっている為、株売り材料になりそうです。


〇一旦資金を引き揚げる動き
米国株ではディフェンシブ性の高い銘柄が大きく売られました。普通は日本株も同じ傾向になるものですが、本日は資金を引き揚げている印象なので、日本株でも内外問わず売られるのではないかと。


〇公的資金の買い
前日の見方と同じです。
大きく売られたら、GPIFおよびETFの買い入れがあると予想。大きな売り圧力なら焼け石に水かもしれませんが、下支え要因になります。


〇押し目買い
米国株は2日で1000ドルも暴落、そして下値メドになる23500ドルに到達しました。これを受けて、反発近しと判断する投資家は先回りした押し目買いを入れるかもしれません。これも下支え要因。


〇米国株の下落は想定範囲内
前日に書いていました通り、23500ドルまでの下落を想定する投資家とAIは多かったはず。また、前日は132円高でも一部の投資家による大口買いの影響が強く、多くは様子見で閑散相場になっていました。更に、値下がり銘柄数が多く132円高の割には買われていない。


下落を想定せず、大勢が買って、多くの銘柄が買われていたら、見切り売りと失望売りが下げに拍車をかける可能性も高くなります。今回は幸いにも逆なので、前日の買いが仇になる展開は避けられるかもしれません。


但し、前日の立役者(一部の投資家による大口買い)が早々に手仕舞いしてくれば、下げに拍車がかかってしまう。


〇先読みするのが難しい
売り先行は避けられないはずですが、戻すのか下げ幅を拡大させていくのか先読みするのが難しい。このような時は無理に先読みせず「なるようになる」で良いと思っています。


〇目先の上値抵抗と下値抵抗
上値は21300円で、下値は20950円になると考えています。
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