大御所主治医のY医師に呼ばれた。
痛みの様子から場所を推測してふたたび画像を撮ったところ、整形外科医の予測通り、背骨に圧迫骨折が1～2カ所みつかった。
また、先日看護師へ要望していたとおり、降圧剤を中止して欲しいという要求が通り、いや通ったどころかすべての内科薬、高脂血症薬なども中止になっていた。
近藤誠も書籍で書いているが、心不全など他に原因がない限り高齢者の血圧上昇は自然現象なのだから、血圧を下げる必要はないという。下手に下げると、脳血流が悪くなり、うつ症状や認知症めいた状態になりやすいという。医薬品添付文書にも、注意喚起しているところだ。大御所も血圧が下がりすぎて転倒した可能性が否めない。だから、中止して欲しいと願い出たのだが、他のすべての薬もなくなるとは思わなかった。
近藤誠は、高脂血症の薬も飲むんじゃないと書いている。つまり、Y医師はオイラの申し入れを完全に受け入れてくれ、それはすなわち、近藤誠プロトコール発動中ということになる。Y医師も、きっと近藤誠書籍に精通しているのだろう。担当内科医には悪いが、Y医師の方が上席なので逆らえまい。
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大御所が救急車で搬送された湘南台にある有名病院の診断は、ただの打撲だった。
オイラと馴染みの大御所Y医師と、偶然居合わせた整形外科医の診断は、打撲もしくは圧迫骨折だった。そして、圧迫骨折を画像で証明してみせた。
今まで藪だ藪だと、近所の評価が悪かったY医師の病院だが、今回はなかなかイイところを見せてくれた。これからも、もっとイイ病院になる予感がする。ファインプレーだ、こりゃ。
