大御所の入院と豚汁、ちらし寿司

元祖SHINSHINさん
元祖SHINSHINさん
打撲で入院できるわけがないと思っていたが、民生委員のすすめもあって近所の病院を受診した。たまたま仕事が休みだったのと、その病院にたまたま整形外科医がいたのが幸いした。レントゲン撮影をして、画面を見ながら整形外科医が悩んでいる。

入院するにも適応というものがあって、ただの打撲では難しい。
そう言いながらも、写真を見つめている。
その間、苦痛にゆがむ大御所は、痛くて座っていられないので、立ちたいと言ってはやっと座るという行動を繰り返していた。
その様子を見て整形外科医は、ひょっとしたら脊椎の内側で圧迫骨折があるのかもしれないとつぶやきだした。

大御所は痛みでウンウン唸り、整形外科医は診断の判断でウンウン唸っている。
入院の許可が出るか、上席に確認するよう看護師へ指示が出た。
入院可能だという返事が、そう時間をおかずにやってきた。

通常の打撲なら一週間くらい、圧迫骨折があるとしたら長引くかもしれないという整形外科医の診断が出て、隣接の入院棟へ移動となった。

      *

隣接の入院棟は、以前にも大御所の胃潰瘍で入院したことのある病院だった。担当医も、その当時と同じ医師だ。胃潰瘍を脊椎狭窄症だと誤診した医師だ。胃潰瘍じゃないのかと言ったのはオイラだった、その医師だ。院長とか副院長といったかなりの大御所なのだが、なにしろ専門が外科系なので、内科系の診断に疎いのだ。ただし、人の死に際の見極めには秀でていて、オイラの父親も看取ってもらった。というわけで、すっかり馴染みの医師がついたので、ひと安心したのだった(?)

脊椎狭窄症と胃潰瘍の診断について経験したことは、オイラの仕事に大いに役立っている。似たような事例の顧客に、結構な頻度で遭遇したことがある。オイラから顧客に先の事例を話してあげると、顧客から整形外科と内科の医師に話が伝わり治療方針が変わるなんて、ざらにあることなのだとわかってきた。胃潰瘍もひどくなってくると背中が痛くなってくる。それで顧客は整形外科を受診する。画像を見ると、脊椎狭窄症が確かにある。でも、痛みがそこから派生しているとは限らないということになる。逆もまたしかりなので、どちらからきている痛みなのか見極めるのが難しい。しかも、整形外科が治療に使う鎮痛剤が、胃に悪いと来ている。両方から派生している痛みかもしれない。この問題に嵌まっている顧客はかなり多いのではないかと、推測できる事例だ。

     *

ひと安心すると、ヒトは腹が減るらしい。
帰りに東急へ行って食材を買う。上沼恵美子の番組で豚汁を放送していて、練りごまとすりごまを使うってんで、作ってみたいと思った。ゴボウが足りない。

そう思って魚売り場を通り過ぎると、刺身ミックスが3割引になっている。加えて、珍しくコハダの刺身なんて売っている。酢飯を炊いて、チラシにしようと思い立った。

たまたま遭遇した酢飯の酢の配合が曖昧だったのが玉に瑕だが、コハダが特に美味かった。豚汁の方は、コクがあってなかなかイケる味になっていた。
今日は食べすぎ。

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月曜日は、NHKのEテレをずっと視てしまう。「今日の料理」から「レイチェル・クーのロンドンキッチン」まで、抜け目のないTVオーダーになっているので、どーしても釘付けになってしまう。文学の話は今、哲学者スピノザの巻きになっている。他局は頑張らないと、NHKに負けてしまうぞ。










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