年配者は若い人と違って、どうしても動きが鈍くなってしまう。
受取人のサインが必要な配達物の場合を考えてみて欲しい。
配達人のベルが鳴ったとき、急いで出ようとしても間に合わず、
配達人が帰ってしまうことが多々あると、オイラの大御所が言っていた。
で、再配達の手続きをする羽目になるなんて、まるで喜劇だ。
数日前に、大御所が配達物の受け取りに出ようと思って、
椅子から転げ落ち、背骨中央部を強打してしまった。
この打撲が、若い人だったら大したことがないのだろうが、
年配者には相当答えるらしい。
こうなると、悲劇だ。
相当な痛みだったらしく、自力で救急車を這いつくばって呼んだ。
オイラにも電話が来たのだが、職場に同業者がいないためすぐに帰宅できない。
結果、骨には異常がなく、打撲という診断だった。
なので、帰りはタクシーで帰宅することになる。
しかし、猛烈な痛みがあるらしく、動くのが容易ではない。
打撲したその日よりも、翌日、翌々日の方が痛みが倍増してくる模様。
湿布を貼ってあげたが、背骨中央部がこぶになっており、
また、両腰骨の部分も痛むのだという。
ロキソプロフェンを服薬していても、効き目があまり持続してくれない。
胃潰瘍の病歴があるので、あまり長く服用させることも難しい。
*
配達会社には、こういう事例がありましたと電話で報告した。
ひょっとして、不在通知件数のうち何パーセントかは、
このような受取人が年配者なため、動きが遅いので、
配達人がいないと判断して帰ってしまっているケースがあるかもしれない。
(中で寝ていましたというケースも、別途問題になるが)
宅配ボックスを進化充実させるか、在宅中ですと受取人側でメモを目立つ場所に貼っておくとか、なにか工夫が必要だろう。
なにしろ、これからも年配者は増え続けるのだから。
(オイラだって、遠い話じゃない)
*
しかし、世の中捨てたものではない。
近所の親切な住民や、役所の人、民生委員の人などが心配してくれて、
ありがたいことであった。