アボガドを初めて手にしてみた。
なんとなく敬遠してきた食材だったが、改めて2cm角に切ったアボガドを眺めていると、緑と黄色のグラディエーションが美しい。これにトマトの赤が加わると、より相乗的な美しさが引き立ってくる。
アボガド半分とトマトひとつを切って和えただけだが、たった小さじ1杯のしょうゆと大さじ1/2杯のすりごまが醸し出す味のハーモニーに驚いた。それに、皮付きトマトのすこし固めで冷ややかな口触りと、クリームのようにしなやかで冷たさを感じないアボガドの食感という対称性がオモロイ。トマトの水気が醤油のしょっぱさを打ち消して、穏やかな風味を醸し出している。それに加えてごまの香りがやってくる。ひとくち食べただけで、止まらなくなる魅力があると知った。
★「糖質オフの野菜たっぷりおかず」
牧田善二著 岩﨑啓子料理 新星出版社 2017.2.5.発行 P.115
アボガドにはオレイン酸とリノール酸が含まれ、コレステロールを下げるという。コレステロールは少し高めの方が長生きするという疫学調査があると医師の書籍で知ったので、あまり気にしないようにしているが。一方で、血管や心臓にイイ健康油だと循環器の医師がTVで語っていたので、そちらの方に期待している。
いや、そんなことより、こんなに簡単なのに美味いんだから、
もうそれでイイじゃないか。