抹茶プリンをネット検索してみると、ほとんど全てといっていいほど卵を使わず、ゼラチンで固めるものばかりになっていた。
確かにゼラチンで固めようとすれば、簡単でどんな食材も混ぜ込むことが可能になるので便利なのはたしかだ。それに、卵で固める場合には、容器や過熱具合によってうまく固まってくれないことがあるから、なおさらだろう。
しかしオイラはこだわるのだ。卵は重要な栄養成分なので、どーしてもプリンには卵を使いたいと。それに過去に調理したプリン実験によって、使う容器と火加減は、すでに研究済みなのだ。
小田真規子のプリンレシピで、砂糖の量を半分にして抹茶を混ぜてみた。それを卵で溶いて、ヒト肌に温めた牛乳を混ぜていく。ざるでこしてから、容器に流し込み、電子レンジのオーブン機能で150℃25分間、湯煎加熱した。25分後、爪楊枝でプリンの一つに穴をあけると、しっかりとプリンが固まっているのが分かった。
*
黒蜜は、耐熱容器に入れた黒砂糖40gに水を40g投入し、水あめを15g加えた。湯を沸かした鍋に、上の耐熱容器を入れて湯煎して溶かす。この配合だと、少し緩めの黒蜜が出来上がる。もう少し固めにした方がイイかも知れない。その場合には、水の量を減らし水あめの量を増やすのがイイかも知れない。
この黒蜜の製法は、あるプロの書籍にあったのを見つけたものだが、その書籍では電子レンジで調理する方法をとっていた。やってみたのだが、それだと水あめが爆発して、レンジの中がドロドロになってしまうから避けた方が無難だ。湯煎ならば、水あめが爆発することなどない。
*
蒸し焼き上がったプリンは、抹茶が少しまだらに分離してしまっており課題が残った。ネットレシピでは、抹茶をむらなく混ぜるのにみんな腐心していた。また、過熱しすぎると、抹茶の風味が飛びやすいとあった。恐らく、抹茶を水もしくは生クリームで溶いておく方法が一番イイ。牛乳に抹茶を直接溶いてみたことがあるが、これだと抹茶が凝集して、絶対に混ざってくれない。次回、トライアルしてみる。
このように抹茶が分離して少々見苦しい抹茶プリンになってしまったが、
その上に、先の黒蜜をかけるので見苦しさはごまかせる。最後に、小さじ1杯のきな粉をトッピングして出来上がり。小さじで丸く固まったきな粉が、なかなか愛らしい。