ケーズデンキでフードプロセッサやら、ミキサーやら眺めていた。
とあるパティシエが、アイスクリームを作るときにフードプロセッサを使うと書いていたからだ。
TIGERの製品が安売りしていたので、説明書を読む。
「凍っているものは、使用しないでください」とある。
気になるので、TIGERへ電話をかけた。
「弊社では、アイスクリームなど凍っているもので試験していないので、
故障の原因になると思います」という返答。
でも、プロのパティシエが書籍にしていますと食い下がったが、
わからないものは、わからないという。
となると、もうこれはプロのパティシエが独自判断で、
適用外使用をしているものと、悟った。
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なにゆえに、このプロのパティシエがアイス作りにフードプロセッサを使うのかというと、一度凍らせたアイスのたねを、1時間おきにかき混ぜる作業が3~4回必要などという、面倒くさい作業があるからだ。
フードプロセッサで1回かき混ぜておけば、あとは器に流し込むだけで、
アイスクリームが完成するという。
オイラが初期に作ったアイスクリームは、混ぜる作業に手を抜いているので、出来上がったものはとても固くなってしまっていた。
というわけで、オイラはTIGERのフードプロセッサを買った。
抹茶アイスクリームを作ってみた。
一度凍ったアイスを半解けにし、初めてフードプロセッサへ投入してスイッチを入れてみたとき、すぐに回転が止まってしまった。
「なんで?」と思って、手を放す。
もう一度スイッチを押すと、またもや1秒くらい回転してすぐ止まった。
これは不良品なのかと思い、説明書を読むがそれらしいことが何も書いてない。おかしいと思いながら、何度目かのチャレンジで、なんとなくスイッチを押しっぱなしにしてみた段で、その動作モードだと「1秒回って止まり、また1秒回って止まる」という繰り返しなのだと、やっとわかった。
このTIGERのフードプロセッサは、30分動き続ける製品となっていたから、ずーっと回転しているものだと思い込んでいた。
というか、説明書にそーいうふうに回転しますって書いておいてくれないと、ユーザーは驚くにきまってるじゃないかって。
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すったもんだした挙句、抹茶アイスクリームができた。
なるほど、それまで作ったものよりは、きめ細かくソフトな感じの舌触りになっていた。しかし、もっともっとフードプロセッサで回転させたら、さらに滑らかになる可能性がある。いろいろ試行錯誤するよりない。プロのパティシエが書いた書籍には、回転時間も回転モードがなんなのかも記載されておらず、今度、問い合わせてみようかと思っている。