あっさりと白玉粉を作ることができた。
特徴的なのは、
白玉粉を1:1の水で溶いてこねるとき、
最初はさっぱり粘土状になってくれず、
これでホントウに大丈夫なのかと不安になるのだが、
分量が1:1に近づくにつれて、
急速に粘性のある粘土状になっていく点。
焦らず、急がず、じっくりと水を加えていくのがイイようだ。
また、出来上がった生地を、
2cmほどの大きさにちぎって丸める際に、
力を入れすぎると、生地が分裂してしまうのも、
薄力粉や強力粉の生地とは感覚が違っている。
思いのほか、ソフトに丸めてあげないといけないのも特徴だ。
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沸騰したお湯に、2cmに成形した白玉団子を投入すると、
最初は水底に沈むのだが、
やがて、水面に浮かんでくる。
浮かんできたら、火を弱火にして3分煮込んでいく。
その後、10分ほど水にさらしてあら熱を取り、
キッチンペーパーで余分な水分を吸着したら、小皿に盛る。
そこへ、きな粉と砂糖を2:1でまぜた粉を振り、
次いで、小鍋で粉末黒砂糖と水を1:2で、弱火で煮詰めた黒蜜をかけた。
不味いはずがない。
柔らかな甘みが口の中に広がっていく。
きなこと黒蜜の香りが、口いっぱいに漂う。
噛みくだくと、柔らかな白玉粉の食感が、
香りの中に現れる。