初心者に優しく書かれており、失敗する可能性がとても低いレシピになっている。
というのにオイラは、失敗してしまったが。
調味料がすべて揃っていると思い込んでいて、
豆腐を塩温水で温めているときに、豆板醤がないと気がついたのだった。
おまけに、中華ダシも。
すでに、舞台は始まっている・・・。
仕方がないので、豆板醤は未使用、かわりにトーチジャンの分量を増やし、
中華ダシは、畏れ多くもなんと、洋風ダシで代用することにした。
なので今回は、手順をおぼえる程度に専念して、
味には期待していないのだった。
が、できあがった陳建一もどきの麻婆豆腐を口にしてみると、
オイラには、どーいうわけかド・ストライクな味になっており、たまげる。
ひと口入れたらもう最後、とまらないの必至。
砂糖を入れるべきという意見もあろうが、
オイラは、この甘くないところが好きだ。
また、レシピの塩は入れなかった。味見したときに十分な塩気を感じたからだ。
増量したトーチジャンの塩分かも知れないし、豆腐にしみ込んだ塩分かも知れない。
トーチジャンは少し癖のある味なので、好き嫌いが分かれるかも知れない。
オイラがたまたまこの風味が好きだったのも、幸いしただろう。
花椒粉(ホワジャオフェン)はスーパーで容易に手に入る。
とてもおしゃれな風味があって、心底お気に入りになった。
それから片栗粉を初めて調整して使ってみたのだが、
同量の水とまぜてみたとき、大さじ容器がまったく濡れていないのに気がついた。
まぜても、まぜても、大さじ容器を取り出すと、すでに乾いている。
不思議だ。
また、まぜてもすぐに粉が沈殿してラムネみたいに固まったようになる。
なので材料に加える前に、再度よくまぜないといけない。
それから、このレシピ分量を記憶しておけば、
少人数分量のときにも、片栗粉の目安が付きやすいのもメリットになる。
このように、陳建一の麻婆豆腐レシピはまず失敗しないので、
初心者はこれを試して食し、まず自信をつけることが大事に思われる。
豚挽肉と調味料による、濃厚なうまみを存分に味わおう。
次回は是非、豆板醤と中華ダシをそろえるのだ。
そしてできれば、陳建一の中国本土への闇人脈ルートをつかんで、
幻の調味料を手にしてやるのだ。
命が危ないかも知れない。。