昨夜のNY市場は、FOMCの金融政策がタカ派的と判断され
パウエル議長の記者会見後マイナス圏に沈みました。
ただ年4回の利上げが示唆された割に市場は冷静だったと感じています。
(50%程度は織り込まれていたのでしょう)
<今後のNY株価予想>
今後NY市場の株価は景気動向に関する指標に敏感な反応を示すと考えています。
何故なら利上げ自体は株式市場にとってマイナス材料ですが
景気が良ければ相殺されますから、経済指標が強い内容であれば
株価はむしろ上昇する可能性もあります。
しかし景気(指標)に陰りが見え始めると株価の下押し圧力は一気に強まり
突如急落する可能性もあるだけに、我々も注視して置く必要があると思います。
因みに昨夜のドル円相場は一時110.85円まで上昇しましたが
中国製品に対する500億ドル規模の関税品目リストが
15日までに公表されると報じられ、一転ドル売りに繋がりました。
https://jp.reuters.com/article/usa-trade-china-idJPKBN1J93CK
しかし貿易摩擦に対する国内の反発も強いことから
500億ドルという金額も品目数も削減される可能性は残されており
万一妥協案で決着すれば、米中貿易摩擦は取り敢えず沈静化すると思います。
損得勘定に長けているトランプ大統領だけに
貿易戦争に反対する共和党の強力な支援者は無視出来ないでしょう。