昨日から最近高騰していた材料株や新興株が売られています。
市場別に見ると東証二部指数とマザーズ指数が年初来安値を更新し
日経ジャスダック平均も今年3番目の安値で引けました。(終値ベース)
恐らく外国人の利益確定売りが主な原因だと思いますが
株価を吊り上げたのも彼等なので、梯子を外されても文句は言えません。
また誰もが上がり続ける株は無いと解かってはいても
株価の上昇が続いている間は、ふと下がることを忘れてしまうのが人情です。
しかし一ヶ月かけて積み上げた利益が一日で吹き飛んでしまうのも株の世界
「利確確定」の重要さを改めて痛感します。
とはいえ、2日続きの暴落からプラ転して引けた銘柄もありますから
調整が長引くことはなさそうです。
因みにドル売りが進んでいますので、一時的な円高に注意が必要だと思います。
[ロンドン 16日 ロイター]
ヘッジファンドなど投機筋のドル売り持ちは過去7年で最大規模に膨らんでいる。
米経済の勢いに陰りが見え、FRBの利上げ余地が限られるという兆候が高まってきたため、ドルは下落すると読んでいるからだ。
足元では米国債のイールドカーブが10年来で最もフラット化し
2─10年債の利回りスプレッドはわずか46bpに縮小。
FRBの利上げ路線が既に経済にブレーキをかけている様子がうかがえる。
ただし問題は、他の主要国でも経済成長減速の兆しが出ていることにある。つまりドル以外の通貨も下げ圧力を受ける見込みで
ドルは投機筋が期待するほど大きく下落しないかもしれない。
今年を通じたFRBの利上げ回数が、広く予想されている4回ではなく3回にとどまったとしても、年内は利上げがなさそうなECBや日銀
あるいは年内1回とみられるイングランド銀行(BOE)に比べればずっと多い。
為替レートを左右する重要な要因の1つとみなされることが多い短期国債の利回り差が、ドル売り持ち戦略にそぐわないのも明らかだ。
米独2年債の利回りスプレッドは300bp近くあり
1989年以降で最もドルに有利な状況となっている。
これらすべてによって、なぜ最近数カ月間ドルがずっと実質横ばいで推移しているのか、そしてどうして投機筋がドル売り持ちでなかなか利益を得られないかが説明できる。
シカゴの先物市場のデータを見ると、投機筋のドル売り持ちは2011年8月以降では最大規模。
ロイターと米商品先物取引委員会(CFTC)のデータで計算すると
主要通貨と新興国通貨に対するドル売り持ちは全体で272億ドル(約2.9兆円)相当に上る。
そのほとんどはユーロの買い持ちで計14万7463枚、228/億ドル相当と
過去2番目の高水準に達している。
一方、通貨と金利の取引を手掛けるヘッジファンドの第1・四半期の成績は振るわなかった。一因となったのは2月上旬にボラティリティが極端に高まり
相場のモメンタムが崩れてトレンドに追随する戦略が破綻したことだった。