昨夜のNY市場は派手に乱高下してくれました。
報道によるとグローバルマクロ系ヘッジファンドやCTAは抜けたそうですが
それでもこれだけ乱高下するのは不安な投資家心理の表れだと思います。
ナスダック指数は値頃感からハイテク株が買い戻され反発した様ですが
このまま下げ止まるとは思えません。
鉄鋼製品とアルミ製品の関税引き上げによって
原材料費の高騰で業績の圧迫が懸念される企業
(ボーイングやキャタピラーなど)の株価は早速下落しています。
さらに今後も関税引き上げの可能性があるため
企業業績に対する不安は暫く付き纏うと考えています。
また米国の関税引き上げに対抗し
EUは早速報復措置の検討を表明しています。
まさに貿易戦争の始まりとも言えますが
トランプ大統領はTwitterで貿易戦争大歓迎などと挑発的な発言をしており
「米国売り」に拍車が掛かるのではないかという懸念もあります。
こうした状況を踏まえると、米国の孤立化が進み
世界経済は縮小、株価は下落というシナリオが脳裏を過ります。
従って米国債保有額1位・2位の日本と中国がどの様な反応を見せるかが
重要なポイントになりそうです。
中でも安倍首相は先陣を切ってトランプ大統領の懐に飛び込んだだけに
貿易戦争への対応を世界が特別な目で見る可能性があります。
果たして神対応が出来るのか?
もし米国の言いなりになれば安倍三選は遠のく様な気がします。
働き改革などと悠長な議論に時間を費やしている場合ではないと思いますが。