トランプ政権が保護貿易主義を進める反面
投資家は世界各国の報復措置を恐れていると思います。
いわゆる「米国売り」です。
国債・ドル・株式を全て売られるのではないかという不安が燻り
VIX指数はさらに上昇する可能性があります。
最大の脅威は、米国債の購入をストップまたは売却を検討中の中国です。
今回の鉄鋼・アルミ製品の関税アップで中国が米国売りを鮮明にすれば
米国の債権と株価は暴落するでしょう。
1997年に橋本首相が訪米中、ジョーク交じりで「米国債売り」に言及。
翌日NYダウはブラックマンデーに次ぐ20%を超える下落を経験しています。
無論中国も国益を考えると一気に米国債を売ることは出来ないと思いますが
少なくとも売りが観測されれば市場の混乱は免れません。
経済音痴大統領のお陰で
折角安定化に向かっていた株式市場は再び地合いの悪化が懸念されるため
今我々が採るべき投資戦略は、徹底して様子見に徹するか
もしくは中小型材料株への短期投資
(大きく下げたら買い、上げたら速攻売る)が安全だと思います。
因みに各国の反応が出揃うまで、充分な買い付け余力とヘッジはお忘れなく。