今起こっている株価の暴落にはハゲタカファンドが関与していると言われていますが
彼等の代表格であるグローバルマクロ系ヘッジファンドとCTAが介入し
日経平均株価が大暴落した2015年8月~9月の記憶が蘇ります。
2015年8月10日の日経平均は20808円で終値ベースの年初来高値を更新し
市場の盛り上がりは最高潮に達していました。
しかし翌11日から下落が始まり8月末には18890円。
この時点で日経平均の下落率は9%を超えていました。
株価が暴落した原因はFRBによる利上げ観測が燻っていたところへ
中国株の暴落(チャイナショック??)が引き金になったと考えられていましたが
これらの理由は単なるこじ付けで
実際にはグローバルマクロ系ヘッジファンドとCTAが市場介入し
売り崩しを図ったのが原因でした。
そして株価が10%近く下落した時に、もう収まるだろうと思ったのですが
9月に入っても乱高下は止まらず
日経平均が底を打ったのは9月29日(16930円)。
8月11日の下落開始から僅か一ヶ月半(34営業日)で18.6%という大暴落でした。
この間日経平均の下げ幅が一日で1000円を超えることはありませんでしたが
むしろ真綿で首を締められる様な展開に気が滅入った記憶があります。
特に印象に残っているのは9月9日に1343円という記録的な反発をしたため
今度こそ沈静化するのではないかと期待されましたが安堵したのも束の間
その後29日までに倍返しの暴落が起りました。
結局ハゲタカファンドはボラを餌にして太るため
暴落と暴騰を繰り返すことで利鞘を稼ぎます。
つまり彼等が本気で介入すると乱高下の終わりを予測し辛いところに
投資判断の難しさがあると思います。
ただ今回は世界的に景気が回復途上にあるタイミングでの暴落だけに
スピード調整という見方は正しいと思いますが
彼等はしばしば投資家心理が恐怖に変わるまで株価を乱高下させるため
沈静化が確認されるまでは(乱高下が収まった後、少なくとも一週間経つまで)
買い付け余力を50%以上確保しながら打診買いという作戦がbetterだと思います。
無論「休むも相場」はもっと安全ですが。。。
ところで今回は日経平均が下落を始めて13営業日を経過しましたが
2015年8~9月のケースでは、乱高下が終息するまでに34営業日を要しています。
無論当時と同じ経過を辿るとは思いませんが
初心者の方は、グローバルマクロ系ヘッジファンドやCTAが介入すると
かなりしつこいということだけは知って置いて下さい。
因みに2月9日時点で日経平均のPERは13.08倍です。
過去のPERが概ね13倍~17倍で推移していることを考えれば
個人的には「開き直って買っても損はない」という心境です。
但し買い付け余力の温存とヘッジは忘れない様に。。。